VGLUT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/10 14:58 UTC 版)
「グルタミン酸トランスポーター」の記事における「VGLUT」の解説
VGLUT1からVGLUT3の3つのタイプの小胞グルタミン酸トランスポーターと、新規グルタミン酸/アスパラギン酸トランスポーターであるシアリン(英語版)が知られている。これらのトランスポーターはシナプス小胞がシナプスへ神経伝達物質を放出できるように詰め込む。VGLUTは分泌系に存在するプロトン勾配に依存している。VGLUTのグルタミン酸に対する親和性はEAATの100分の1から1000分の1である。EAATとは異なり、VGLUTはアスパラギン酸を輸送しないようである。 VGLUT3はグルタミン酸以外の神経伝達物質を用いる神経細胞で発現している。具体例は中枢の5-HT神経細胞である。この非典型的なトランスポーターの機能は未知であるが、聴覚系ではVGLUT1やVGLUT2と同様に速い興奮性のグルタミン作動性シナプス伝達に関与していることが示されている。
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