JR北海道キハ285系気動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 17:19 UTC 版)
キハ285系気動車(キハ285けいきどうしゃ)[注 1]は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が導入を計画していた特急形気動車。
注釈
- ^ JR北海道ではプレスリリース等の外部文書において同一系列の気動車を総称する場合、用途記号を冠さず呼称しており、本系列についても「285系特急気動車」と呼称している。ただし、国鉄・JRにおける気動車の形列名は一部の例外を除き慣例的に「キハ」の用途記号を冠して呼称することが多いため、本項においては同一グループの気動車を総称する場合、用途記号を冠した名称で記す。
- ^ 一般に0.08 G 以内が目安値とされている。
- ^ 制御付自然振子式では120 km/h(+30 km/h)、空気ばね強制車体傾斜では115 km/h(+25 km/h)。
- ^ キハ283系の場合、シリンダーは空気圧式、車輪径 810 mm。自己操舵機能は同様に装備[1]。
- ^ ディーゼル・エレクトリック方式の電気式気動車をベースとした方式で、走行用機関の発電によって、台車に装荷された電動機で直接台車を駆動し、走行用電力を供給・回生する蓄電池を設けた方式。
- ^ 内燃機関の効率が低い回転域を使わずに済み、かつ、通常の液体変速機に見られるトルクコンバーター、湿式多板クラッチ、遊星歯車機構は存在しないため、動力伝達効率が高いことによる。
- ^ 変速時のエンジンと出力軸との回転差が電動機の補助により同期させられるため、変速ショックが吸収される。
- ^ この「軽量車体システム」との直接の関連は不明であるが、酷寒地でのアルミニウム合金製車体の状態検証を目的として、2010年(平成22年)に735系電車を制作している[JR北 4]。
- ^ この軌道検測車については、2017年(平成29年)にマヤ35形客車として落成し、翌2018年(平成30年)から運用を開始している。
- ^ 開発中止直前の2014年(平成26年)度初の時点で、当時、翌2015年〔平成27年〕度中開業予定となっていた北海道新幹線開業(その後2016年〔平成28年〕3月26日に決定。)に際しての車両増備も計画されていたが、これについては当初よりキハ285系ではなく、キハ261系で行われることが決定していた[6]。この車両については、1000番台5次車として、2015年(平成27年)度から2016年(平成28年)度初にかけ導入されている。
出典
- ^ a b c d e f g h i j 『新型特急車両の開発中止について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2014年9月10日。 オリジナルの2014年9月10日時点におけるアーカイブ 。2016年9月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『世界初の「ハイブリッド車体傾斜システム」の開発に成功!』(pdf)(プレスリリース)JR北海道、2006年3月8日。 オリジナルの2016年8月5日時点におけるアーカイブ 。2014年3月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 『世界初の環境に優しい『モータ・アシスト式ハイブリッド車両』の開発に成功』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年10月23日。 オリジナルの2012年12月24日時点におけるアーカイブ 。2010年12月25日閲覧。
- ^ a b 『JR北海道環境報告書2010』(PDF)北海道旅客鉄道、2010年11月、9頁。 オリジナルの2021年11月23日時点におけるアーカイブ 。2021年11月23日閲覧。
- ^ “スクラムチャレンジ2006”. 北海道旅客鉄道. 2006年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月9日閲覧。
- ^ “スクラムチャレンジ2011”. 北海道旅客鉄道. 2011年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月9日閲覧。
- ^ a b 『JR北海道環境報告書2011』(PDF)北海道旅客鉄道、2011年10月、9頁。 オリジナルの2021年11月6日時点におけるアーカイブ 。2021年11月6日閲覧。
- ^ a b c 『安全投資と修繕に関する5年間の計画について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年3月20日。 オリジナルの2015年4月2日時点におけるアーカイブ 。2015年4月2日閲覧。
- ^ “JR北海道グループ「中期経営計画2016」” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2012年11月14日). 2021年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月23日閲覧。
- ^ 『11月以降のダイヤについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2013年9月20日。 オリジナルの2013年9月21日時点におけるアーカイブ 。2013年9月21日閲覧。
- ^ 『平成26年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2013年12月20日。 オリジナルの2013年12月24日時点におけるアーカイブ 。2013年12月24日閲覧。
- ^ 『平成26年8月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2014年7月4日。 オリジナルの2014年7月14日時点におけるアーカイブ 。2014年7月14日閲覧。
- ^ a b 『JR北海道環境報告書2013』(PDF)北海道旅客鉄道、2013年10月、9頁。 オリジナルの2021年11月7日時点におけるアーカイブ 。2021年11月7日閲覧。
- ^ 『当社のこれまでの経営改善の取り組みについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年11月18日。 オリジナルの2023年5月4日時点におけるアーカイブ 。2023年5月4日閲覧。
- ^ “No.12 命令項目 2.第一歩の改善 (3)安全確保を最優先とする事業運営の実現 ①現場の業務実施体制の確立” (PDF). 「事業改善命令・監督命令による措置を講ずるための計画」 平成28年度第1四半期実施状況の報告について. 北海道旅客鉄道 (2016年6月30日). 2022年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b c d “新型特急285系 未使用で廃車へ 開発に25億円 JR北海道”. どうしんウェブ (北海道新聞社). (2016年4月26日). オリジナルの2016年4月26日時点におけるアーカイブ。 2021年11月2日閲覧。
- ^ “開発費25億円の夢、鉄くずに JR北海道、新型特急試作車を解体”. どうしんウェブ (北海道新聞社). (2017年3月3日). オリジナルの2017年3月3日時点におけるアーカイブ。 2021年11月2日閲覧。
- ^ a b 谷口 郁由 (2014年9月27日). “キハ285系3両が甲種輸送される”. railf.jp (交友社). オリジナルの2021年11月6日時点におけるアーカイブ。 2021年11月6日閲覧。
- ^ 伊藤 健一 (2014年10月9日). “キハ285系が苗穂工場で試運転”. railf.jp (交友社). オリジナルの2021年11月6日時点におけるアーカイブ。 2021年11月6日閲覧。
- ^ 片山 裕之 (2014年11月1日). “キハ285系が本線試運転”. railf.jp (交友社). オリジナルの2021年11月6日時点におけるアーカイブ。 2021年11月6日閲覧。
- ^ a b 「幻の車両「285系」「A100形」は、なぜ開発・製造段階で中止になったのか」『デイリー新潮』新潮社、2020年11月9日。2023年5月4日閲覧。オリジナルの2023年5月4日時点におけるアーカイブ。
- 1 JR北海道キハ285系気動車とは
- 2 JR北海道キハ285系気動車の概要
- 3 開発中止後の動向
- 4 仕様
- 5 参考文献
- 6 関連項目
- JR北海道キハ285系気動車のページへのリンク