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相生橋

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 03:50 UTC 版)

相生橋(あいおいばし)は、広島県広島市中心部を流れる本川(旧太田川)元安川の分岐点に架かる、相生通り広島電鉄が通る併用橋。全国的にも珍しいT字型の橋である。


注釈

  1. ^ 明治初期、土木事業は民部省の許可を受けて県の直轄工事で行われたが限界があったため、明治4年12月(1872年)民間が工事しその通行料を徴収できる、つまり民間による賃取工事が許可された[14]
  2. ^ 1932年の道路・軌道併用橋が架橋してすぐの旧橋図面・現場写真には木橋の相生橋が写っている。
  3. ^ 旧橋図面・現場写真において、図面では橋平面図の中間部分に道路分岐があり、現場写真には慈仙寺鼻を結ぶ地点に仮の欄干が据え付けられていることから、計画段階からH型(T型)橋として構想していたことがわかる。
  4. ^ 橋上で被爆したあと他の人を救護していたが翌8月7日絶命した人物もいる[31]人影の石の現象から原爆による熱線で人体が蒸発したという風説が存在する[32]が、広島市公式の原爆戦災誌 1971にはこの橋上でその現象が起きたと記載されていない。米国戦略爆撃調査団の報告書では「地上ゼロ地点に近い地域では熱は死体を原形にとどめぬほどに炭化させた」[26]のみ。
  5. ^ 1977年から1999年まで当時建設省は周辺の護岸整備工事を行ったが、河床や護岸から遺骨は発見されていない[36]。当時浮かんでいた死体はほぼ引き上げられて火葬され、その遺骨は無縁仏として原爆供養塔に納めていた可能性が高いため、河原で遺骨が発見されていないと考えられている[36]
  6. ^ を取り扱う資料では、福屋付近で被爆し馬で相生橋まで、その後自力で本川橋まで辿り着いて倒れた、と書かれている。ただ、多くの被爆者の証言から作られた広島市公式の原爆戦災誌 1971では、被爆後の相生通りは瓦礫が散乱し通行困難な状況であったと証言があるのに対し、戦災誌中の李に関する記載には被爆場所について明記されていない。そのため当記事においてはソースとして戦災誌をまず採用し、被爆場所のみ一般的な福屋を採用した。
  7. ^ 他にも、爆発に伴い爆心が真空状態となり吸引力が発生したとも推測された[21]が、現在は川面反射説で統一されている。
  8. ^ 変形した旧橋の桁の一部は現在広島平和記念資料館に保存されている[48]
  9. ^ 当時の相生橋のRC床版の主鉄筋は橋軸方向(主桁に対して並行)に配置されており、橋軸直角方向の鉄筋が配力鉄筋だった[21]

出典

  1. ^ a b 締切間近!第1回「ひろしま通」認定試験”. 広島市. 2020年4月20日閲覧。
  2. ^ a b c d ひろしま地図ナビ
  3. ^ a b c d e f g h 橋梁年鑑 昭和59年度版【昭和57年度完工】』(PDF)日本橋梁建設協会、22,164,165頁http://www.jasbc.or.jp/nenkanpdf/files/17_nenkan_S59(1984).pdf2020年4月20日閲覧 
  4. ^ a b c d e f 橋梁年鑑 昭和57年度版【昭和55年度完工】』(PDF)日本橋梁建設協会、138,139頁http://www.jasbc.or.jp/nenkanpdf/files/15_nenkan_S57(1982).pdf2020年4月20日閲覧 
  5. ^ a b 原爆戦災誌 1971, p. 5.
  6. ^ みち紀行”. 中国新聞. 2003年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月20日閲覧。
  7. ^ a b 福島氏の入国と改易/浅野氏の治世”. 広島城公式. 2020年4月20日閲覧。
  8. ^ しろうや!広島城 第19号” (PDF). 広島城公式. 2020年4月20日閲覧。
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  10. ^ しろうや!広島城 第27号” (PDF). 広島城公式. 2020年4月20日閲覧。
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  12. ^ a b c d e f g h i 広島の歴史的風景” (PDF). 広島県立文書館. 2020年4月20日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i j k l m n 電車軌道専用橋から併用橋へ 平和都市ヒロシマのシンボル 相生橋” (PDF). 中国建設弘済会. 2020年4月20日閲覧。
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  15. ^ 広島市『広島市水道誌』1931年、2頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1225632/272020年4月20日閲覧 
  16. ^ 志熊直人 著、広島県庁 編『広島臨戦地日誌』1899年、3頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991470/32020年4月20日閲覧 字が潰れているが「生」ではなく「合」の字が使われている事がわかる。
  17. ^ 吉田直次郎『広島案内記』1913年、43頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/947802/372020年4月20日閲覧 
  18. ^ 原爆戦災誌 1971, p. 7.
  19. ^ 地方通信」(PDF)『道路の改良』第11巻第6号、土木学会、1931年5月、113頁、2020年4月20日閲覧 
  20. ^ a b c d e 本邦道路橋輯覧 第3輯 鋼板突桁式及連続桁橋』(PDF)内務省土木試験所(原著1939年)、36頁http://library.jsce.or.jp/Image_DB/s_book/jsce100/pdf/07854/07854_03.pdf2020年4月20日閲覧 
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 土木学会誌 1950, p. 26.
  22. ^ a b 地方通信」(PDF)『道路の改良』第05巻第13号、土木学会、1932年12月、2020年4月20日閲覧 
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  25. ^ 原爆戦災誌 1971, p. 275.
  26. ^ a b c d 標的にされた相生橋 「水の都」の繁華街 火災に崩れ落つ”. 中国新聞 (2008年1月3日). 2020年4月20日閲覧。
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  29. ^ 原爆戦災誌 1971, p. 35-36.
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