タランタル型コルベットとは? わかりやすく解説

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タランタル型コルベット

(1241型大型ミサイル艇 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 16:18 UTC 版)

タランタル型コルベット(タランタルがたコルベット、Tarantul class Corvette)は、ソヴィエト/ロシア海軍コルベットである。


  1. ^ NATOは、タランタル型はナヌチュカ型の次に開発されたミサイルコルベットであり、当然ながらこれを代替するものとして開発されたものであるが、能力がナヌチュカ型に劣ることからオーサ型を代替するものとも考えられる、と解説していた。これは誤りで、実際には1241号計画は当初より1234型を補佐する205型の代替艇として考案されたもので、艦種も1234型が「小型ミサイル艦」であるのに対し、205型と1241型は「大型ミサイル艇」であり、異なっている。
  2. ^ 西側諸国では、しばしば「最初に対潜コルベットの『パウク級』が開発され、そこから『タランタル級』コルベットが開発された」、従って「『タランタル級』は『パウク級』の発展型である」というような解説がなされることがあるが、これは誤りである。当初より3種類の動力機関を搭載する艦艇が併行開発されていたのであり、それが配備された順序はたんに工場で竣工した順序に過ぎない。原型となった1241型は別として、COGAG搭載型の1241.1型とCODAG搭載型の12411型、純ディーゼル搭載型の1241.2型とは、いずれかがいずれからの「発展型」というのではなく、異なる目的のために併行開発された「三つ子型」である。
  3. ^ ВОЕННАЯ ЛИТЕРАТУРА -- Военная история -- Боевой путь Советского Военно-Морского Флота (ロシア語)参照。キーロフスキイ・コムソモーレツは建造後に一時期呼ばれた名称であるため、当初の名称でありロシア連邦時代にも使用されたR-255という名称でも呼ばれるはずである。
  4. ^ 現在のロシア海軍の公式ページでも名称に混乱が見られる。黒海艦隊の公式解説ページにおける例1では、「Ракетный катер Р-160(ミサイル艇R-160)」について本文第2段では「Следующая эволюционная ступень ракетных катеров этого класса - ракетный катер проекта 1241.1 ("Tarantul-II class" по классификации NATO)(ミサイル艇の次の発展段階は1241.1号計画ミサイル艇(NATOの区分によれば「タランタルII型」))」と解説される一方、最下段では「Ракетный катер Р-160 проекта 1241.1Т(1241.1T型ミサイル艇R-160)」とされている。また、一覧ページでは「Р-160」は「пр.12411Т」と記されている。例2例3では、解説文の同じ部分において「Следующая эволюционная ступень ракетных катеров этого класса - ракетный катер проекта 12411Т ("Tarantul-II class" по классификации NATO)」と書かれる。こうした相違は他の同型艇についても同様である。しかし、この派生型を「1241.1M型」のように紹介する信頼の置ける解説は皆無である。
  5. ^ NATOでは、原型となった最初のソ連国内向け生産型1241型(1241R型)を「タランタルI型」、国内向けCOGAG型1241.1型(12411T型)を「タランタルII型」、その輸出型1241RE型を「タランタルI型」と識別した。これは、大型レーダードームを搭載しないという1241型と1241RE型の外見上の特徴が似ていたために生じた混乱である。このため、主に西側諸国の解説ではしばしば「最初の派生型である『タランタルI型』は主に輸出され、ソ連海軍に配備されるようになったのは次の『タランタルII型』からである」といった誤った解説がなされることも少なくない。正しくは、最初の1241型=「タランタルI型」はソ連海軍に配備され、次の1241.1型=「タランタルII型」もソ連向け、そしてその輸出型1241RE型=「タランタルI型」が輸出されたのである。なお、NATOの解説に従えばソ連には2 隻の「タランタルI型」が納入されたことになっているが、これは実際には1241型と1241RE型各1 隻がソ連海軍で運用されたものであり、一括りにして「2 隻が運用された」と解説するようなものではない。
  6. ^ 黒海艦隊の公式解説ページПротивокорабельный ракетный комплекс "Уран" (ロシア語)による。
  7. ^ のような公式解説ページでも、記述箇所により同一艇について12411型あるいは1241.1M型と述べている。この他、資料により12411型1241.1M型12411M型と型名が一定しない。また、西側の資料では「タランタルII型」を「12411M型」としてしまっているため、「タランタルIII型」については「12411MP型」などとして区別している。資料によっては、12411RZ型あるいは1241RZ型などとしているものもある。
  8. ^ CODAG搭載艇1 隻については386 t。
  9. ^ CODAG搭載艇1 隻については457 t。
  10. ^ CODAG搭載艇1 隻については2400 mi/14mi。
  11. ^ 1241型設計当時、TsMKB「アルマース」の所在するサンクトペテルブルクはレニングラートと呼ばれていた。
  12. ^ 新型CIWS「パラシ」
  13. ^ Template:Https://twitter.com/bayraktar 1love/status/1753010853324947582?t=XzPSBXLU-3zxtKiYF4kU9w&s=19
  14. ^ 写真:RUSSIAN MOD/TASS「ウクライナ戦争下で挙行 ロシア海軍記念日の祝賀行事」 『世界の艦船』第981集(2022年10月特大号) 海人社 P.16
  15. ^ Names & Pennant Numbers with Commission Dates.
  16. ^ 40 kn以上との推測もある。


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