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高橋修宏

高橋修宏の俳句

かたまりて星雲をなす葡萄の実
余命とは未だ逢わざる槌の子ぞ
八月や指紋をひとつずつ消して
土踏まず空恐しき桜かな
地震を待つ千のまいまい記紀の山
天に浮くひとりのときの桜鯛
天の河その一滴に鱶泳ぎ
姉の身に地割れ及びて水仙花
抱擁の影を出てゆく草の絮
文楽の雪の昏きにある乳房
月光のあと恍惚となめくじら
林檎から原理が洩れてしまいけり
油断して芒は舌を見せにけり
浮きあがる夜は抹香鯨かな
涅槃図に行方不明の父の居て
漂うており炎天の朱の鳥居
煉獄は菜の花明りかもしれぬ
管楽器みな淫らなり十三夜
羽抜鶏跳べばあらわになるアジア
苜蓿踏みし者より兵となり
蛇苺ここに国家のはじまれり
蜃気楼途中に鬚を生やしおり
螢の火また結び目が見えており
蹠よりはみ出してゆく雪解川
遊ばれて昭和に戻るしゃぼん玉
陽炎の高さに少女歌劇団
青空のさみしさ匂う天瓜粉
麦秋や紙飛行機は戻らざる
麦踏むやメフィストフェレス背後より
黄沙降るたびに波立つ石舞台
黒揚羽昼の厠に入りきらぬ
 

高橋修宏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 07:36 UTC 版)

高橋 修宏(たかはし のぶひろ、1955年12月27日[1] - )は、日本の俳人詩人クリエティブディレクター

概要

東京都生まれ、富山県在住。1979年、清水昶佐々木幹郎による寺小屋教室「現代詩研究」に参加。その後、詩人として本田信次らと同人誌活動を展開。また、俳人としても鈴木六林男に師事し、西東三鬼賞や現代俳句協会年度作品賞現代俳句評論賞現代俳句新人賞などを受賞した。さらに、定期的に開催している「五・七・五のポスター展」では、自作を含めた俳句と富山県在住のデザイナーによるコラボレーションを行っている。ポスター作品は、ブルノ国際ビエンナーレ(チェコ)、ワルシャワ国際ビエンナーレ(ポーランド)、ジーグラフZgraf8(クロアチア)、世界ポスタートリエンナーレ(日本)などに入選。また、JAGDA年鑑、東京ADC年鑑、東京TDC年鑑、日本タイポグラフィ年鑑にも掲載。

所属

  • 現代俳句協会会員
  • 日本現代詩人会会員
  • 日本現代詩歌文学館振興会評議員
  • 富山県詩人協会会長(2019年11月3日~)
  • 俳誌「光芒」編集人(〜2008年終刊まで)
  • 俳誌「豈」「白燕」「風来」同人
  • 詩誌「大マゼラン」(~2008年5月終刊まで)同人(本田信次発行)
  • 俳誌「五七五」発行人(2010年7月創刊。これまで、三枝桂子、佐藤りえ、井口時男、増田まさみ、松下カロ、今泉康弘、打田峨者ん、星野太九堂夜想等が執筆)
  • 詩誌「NS」発行人(2020年10月創刊。本田信次との二人誌)
  • 詩誌「Magellan Future」(2021年12月創刊。本田信次発行)に参加
  • 富山県現代俳句協会副会長(2024年3月31日~)

略歴

著書

共著

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.455



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