韓医学
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韓医学(かんいがく、한의학)とは、中医薬学を基づいて朝鮮半島独自の漢方薬・医術・治療法・食療習慣などの総称。主に大韓民国で使われる用語である。
注釈
- ^ 初刊本は現存せず、現存するのは日本の宮内庁が所蔵する1417年の再刊本のみ
- ^ 『医心方』は、丹波康頼が中国の六朝・隋・唐の200以上(204種、10,881条とも数えられる)文献を中心に、病気の治療法や養生法、医師の心得などを抜き出し、症例別に編集した現存する日本最古の医学書で、全30巻からなる。中国医学だけでなく、インド伝統医学・アーユルヴェーダの影響を受けた仏教関係の医学書なども引用されている。『医心方』に引用された文献は、大部分が散逸しており、現存するものも時代の中で改編されている。そのため、当時の文章が引用・保持された『医心方』は、貴重な文献として日中韓で研究に活用されている。ただし、室町時代に下賜された半井家では門外不出とされ、近年まで公開されなかったため、実際の医学には影響を与えていない。
出典
- ^ a b c d 吉冨誠 2003.
- ^ 中国周縁国の中国医学受容傾向-現存古医籍の調査より-茨城大学人文学部 真柳誠
- ^ 「西洋医学と東洋医学」 真柳誠 『しにか』8巻11号
- ^ 고려의학 북한용어사전 코리아콘텐츠랩 & 중앙일보 통일문화연구소
- ^ 高麗医学科学院で経絡討論会 朝鮮新報
- ^ a b [칼럼]‘조의학’의 중국 무형문화유산 등록과 ‘중의학공정’ 이민호 금강일보 2011.8.3
- ^ a b c 曹基湖ら 2002.
- ^ 中国、韓国の伝統医学 帝京大学薬学部附属薬用植物園 木下武司
- ^ 橘 輝政 『日本医学先人伝―古代から幕末まで』 医事薬業新報社、1969年
- ^ a b c d e f 真柳誠「韓国伝統医学文献と日中韓の相互伝播 『温知会会報』34号[リンク切れ]
- ^ 管説日本漢文學史略 大東文化大學文學部中國學科中林研究室
- ^ 日韓国際シンポジウム 「伝統医学における日韓交流の歴史」 寺澤捷年 真柳誠 金性洙 第61回日本東洋医学会学術総会
- ^ 多田伊織「<史料紹介>『医心方』所引『僧深方』輯佚 : 東アジアに伝播した仏教医学の諸相」『日本研究』第41号、国際日本文化研究センター、2010年3月、373-411頁、doi:10.15055/00000508、ISSN 0915-0900、NAID 120005681463。
- ^ 真柳誠「「医心方」巻30の基礎的研究 本草学的価値について」『薬史学雑誌』第21巻第1号、日本薬史学会、1986年6月、52-59頁、ISSN 02852314、NAID 40004378416。 (要購読契約)
- ^ a b 日中韓古医籍の特徴と関連 真柳誠(北里研究所附属東洋医学総合研究所医史学研究部)
- ^ 日本が受容した韓医学と古医籍の交流史 真柳誠 茨城大学大学院人文科学研究科教授
- ^ WHO、韓国の鍼術を国際標準に 中央日報日本語版 2008年6月19日
- ^ 経穴の国際標準化問題、韓国と中国の駆け引き 東洋学術出版社
- ^ 曹基湖, 「2. 漢方薬の国際性を目指して(漢方薬の国際性を目指して)(第55回日本東洋医学会学術総会)」『日本東洋醫學雜誌』 56巻 1号 p.81-86, 2005年, 社団法人日本東洋医学会, NAID 110004012998
- ^ 紹介『朝鮮医事年表』真柳誠 「科学史研究」25巻2号
- ^ 三木栄 デジタル版 日本人名大辞典+Plus 講談社
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