非特異行列とは? わかりやすく解説

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ひとくい‐ぎょうれつ〔‐ギヤウレツ〕【非特異行列】

読み方:ひとくいぎょうれつ

正則行列


正則行列

(非特異行列 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/04 19:05 UTC 版)

正則行列(せいそくぎょうれつ、: regular matrix)、非特異行列(ひとくいぎょうれつ、: non-singular matrix)あるいは可逆行列(かぎゃくぎょうれつ、: invertible matrix)とは、行列の通常の積に関する逆元を持つ正方行列のことである。この逆元を、元の正方行列の逆行列という。例えば、複素数体上の二次正方行列


注釈

  1. ^ A が正方行列でなくとも正則性は次のように定義できる: 「m×n 行列 A に対して、AB = Em かつ BA = En を満たす n×m 行列 B が存在するとき、 A を正則という」。 しかし、このとき
    より m = n となるので、結局正則行列は正方行列なのである。
  2. ^ この例の場合は体の標数2 でなければ何でもよい
  3. ^ ただし、この Aユニモジュラ行列ではない
  4. ^ 数値解析精度保証付き数値計算においてはニュートン法、Krawczyk法、大石-Rump法などのように近似逆行列が必要となる場合が少なからずある。高次元行列の逆行列を求める手法としてSchurの補元を用いる方法などが知られている。

出典

  1. ^ 斎藤 1966, p. 41.
  2. ^ a b 斎藤 1966, p. 48.
  3. ^ a b c 斎藤 1966, p. 52.
  4. ^ 斎藤 1966, p. 60.
  5. ^ 斎藤 1966, p. 85.
  6. ^ 斎藤 1966, p. 71.
  7. ^ a b Stewart, G. W. (1998). Matrix Algorithms. 1. SIAM. p. 38. ISBN 978-0-898714-14-2. https://books.google.com/books?id=RfLOO2_VM04C 
  8. ^ 斎藤 1966, p. 53.
  9. ^ 斎藤 1966, p. 89.
  10. ^ 山本哲朗『数値解析入門』(増訂版)サイエンス社〈サイエンスライブラリ 現代数学への入門 14〉、2003年6月。ISBN 4-7819-1038-6 


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