霧の山荘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/31 23:12 UTC 版)
『霧の山荘』(きりのさんそう)は、横溝正史の中編推理小説。「金田一耕助シリーズ」の一つ。
注釈
- ^ 改稿前の短編作品『霧の別荘』は、光文社刊『金田一耕助の新冒険』 (ISBN 4-334-73276-3) に収録されている。
- ^ 事件発生が9月の中旬であることは明記されている。年代については、(房子の証言より)1951年(昭和26年)に照子の夫の西田稔が数え年59歳で亡くなり、(容子が金田一に語った内容により)16歳違いの照子の事件発生時の年齢が、数え年でちょうど50歳であることから。
- ^ 「犯行時刻をごまかすトリック」が照子の死体が消えて再度出た謎の真相だったので、金田一耕助が事件を目撃した時刻(午後8時27分の少し前)以後の列車(午後8時30分着)でK高原に来た武彦には(偽の)アリバイが成立する。
- ^ 「プリンスホテル」といっても、現在の「軽井沢プリンスホテル」や「軽井沢浅間プリンスホテル」は当時存在していないため、中軽井沢千ヶ滝地区にあった初代「軽井沢プリンスホテル」(旧朝香宮邸。のちに「千ヶ滝プリンスホテル」と改称するものの、皇室専用となったホテル。)のことと考えられている。
- ^ 相続の開始(照子の死亡)が昭和37年の民法の一部改正以降で、かつ姉の房子が先に亡くなっているなど「相続人不存在」であるならば、所定の期間に家庭裁判所に特別縁故者の申立をして、認められれば遺産の分与を受けられるが、本作は昭和33年9月に発生した事件であるので該当しない。
出典
- ^ 出版芸術社『金田一耕助の新冒険』1996年、ISBN 4-88293-118-4、p.88-106。
- ^ 出版芸術社『金田一耕助の新冒険』1996年、ISBN 4-88293-118-4、p.251 原田知明「作品解説」
- ^ 『悪魔の降誕祭』昭和49年版の巻末「解説」参照。
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