陞官図とは? わかりやすく解説

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陞官図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/21 14:07 UTC 版)

陞官図(しょうかんず)は、中国の伝統的なすごろくに似たゲーム。各マス目に官職が記されており、4面の独楽(コマ)を回して、出た目にしたがってマス目を移動し、高い官職につくのを目的とする。日本の現在のすごろくが出た目の数だけ進むのを基本としているのに対し、陞官図ではどこからどこへ行くかは各マス目の指示を見なければわからないところに特徴がある(このような種類のすごろくを「飛び双六」と呼ぶ[1])。


  1. ^ 『江戸・明治の出世双六~上(あが)りにたくす夢~』 東京学芸大学附属図書館http://library.u-gakugei.ac.jp/lbhome/tenjikai/tenjikai_H18.html 解説コラム参照
  2. ^ 新唐書』芸文志三。「李郃『骰子選格』三巻(字仲玄、賀州刺史)」
  3. ^ 高承『事物紀原』巻9・彩選。
  4. ^ 徐度『卻掃編』巻下「彩選格起于唐李郃。本朝踵之者有趙明遠・尹師魯。」
  5. ^ 太平広記』巻136・徴応2・李邰。「唐李邰為賀州刺史、与妓人葉茂蓮江行。因撰『骰子選』、謂之「葉子」。咸通以来、天下尚之、殊不知応本朝年祚。正体書「葉」字「廿世木子」。自武徳至天祐、恰二十世。(出『感定録』)」
  6. ^ 房千里『骰子選格序』。四庫全書版重較説郛巻102。なお『文苑英華』巻378に引く「骰子選格序」はこれより長文だが、官職を記さない)
  7. ^ 『宋史』芸文志七には、上記李郃の書物のほか、趙明遠『皇宋進士彩選』、劉敞『漢官儀』、王慎修『宣和彩選』、劉蒙叟『彩選格』、李煜妻周氏『係蒙小葉子格』および無名氏の『尋仙彩選』、『葉子格』、『偏金葉子格』、『小葉子例』などが見える
  8. ^ 阮元揅経室外集』巻19・四庫未収書提要・漢官儀三巻提要。
  9. ^ 漢官儀』。(十万巻楼叢書本)
  10. ^ 『五雑組』巻6「唐李郃有骰子選格。宋劉蒙叟・楊億等有彩選格。即今陞官図也。諸戯之中最為俚俗。不知尹洙・張訪諸公、何以為之。不一而足。至又有選仙図・選仏図、不足観矣。」
  11. ^ 李清照「打馬図序」「選仙・加減・挿関火、質魯任命、無所施人智巧。」
  12. ^ Culin, Stewart (1895). Korean games with notes on the corresponding games of China and Japan. University of Pennsylvania. pp. 77-78. https://archive.org/stream/koreangameswith01culigoog#page/n168/mode/2up. 
  13. ^ 柳亭種彦還魂紙料(すきかえし)』、1826年。「此雙六の起に種々の説あり。まづ漢土に選仏図といふ者あり。それを写しゝ者といへり。長胤が『名物六帖』に『五雑組』を引て選仏図(じやうどすごろく)と仮字を附たり。まへに載し『潜蔵子』も此説によりて遷仏図の字を用ひし歟。(後略)」
  14. ^ ゲーム資料館・伝統ゲーム紹介・お花こま』ボードウォーク・コミュニティー。
  15. ^ 尾佐竹猛賭博と掏摸の研究』総葉社書店、1925年、151-154頁。


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