過食症とは? わかりやすく解説

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かしょく‐しょう〔クワシヨクシヤウ〕【過食症】

読み方:かしょくしょう

摂食障害一種心理的な原因から、食べずにはいられない状態。大量に食べては吐くなどの症状がある。拒食症神経性無食欲症)の反動として起こることもあり、思春期女性に多い。神経性大食症神経性過食症BNbulimia nervosa)。


過食症

作者篠崎未知

収載図書透き通ったタマゴ
出版社マガジンハウス
刊行年月1994.8


神経性大食症

(過食症 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/22 22:55 UTC 版)

神経性大食症(しんけいせいたいしょくしょう、: bulimia nervosa ; BN)は、神経性過食症とも呼ばれる、一気にものを食べる摂食障害のうち、食べた物を何らかの方法で排出する浄化行動を伴うものである[1]過食症(かしょくしょう)、ブリミアとも呼ばれる。この場合激しく飲食した後に、過食嘔吐、下剤・利尿剤・薬物・過度の運動・絶食による代償行為を行う。代償行為を行わないものはむちゃ食い障害と言う。最悪の場合自己嫌悪から自殺を図る事もあり、その確率は拒食症のそれよりも高い。ジェラルド・ラッセル教授によって1979年に提唱され、1980年の米国精神医学会によって摂食障害として承認された。中枢性摂食異常症摂食障害)として厚生労働省の特定疾患に指定されている。


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  34. ^ 「ジェーン・フォンダ わが半生」(ソニーマガジンズ


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「過食症」の例文・使い方・用例・文例

  • その歌手は過食症だった。
  • 過食症に苦し
  • 過食症に悩む人
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