造血幹細胞ソースの多様化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 13:51 UTC 版)
「造血幹細胞移植」の記事における「造血幹細胞ソースの多様化」の解説
上記の骨髄移植で用いられたのは一卵性双生児または兄弟間ドナーの骨髄であったが、非血縁者のHLA適合ドナーからの骨髄移植が試みられ、その有用性が明らかになったことから、1970年代後半にイギリス、アメリカで骨髄バンクが設立された。日本での設立は1991年である。 一方、臍帯血に造血幹細胞が存在することが1980年代前半に判明し、1988年にGluckmanらによってファンコーニ貧血患者に対して、初の臍帯血移植が行われた(臍帯血は兄弟のもの)。1992年にアメリカで臍帯血バンクが成立し、その後各地で臍帯血バンクが設立された。日本では1998年に臍帯血移植が保険適用となり「日本さい帯血バンクネットワーク」が設立された。 また1980年後半から自己末梢血幹細胞移植の実施が試みられて、現在まで使用されている。1993年には同種末梢血幹細胞移植にも成功し、現在用いられている造血幹細胞のソースがそろうこととなった。
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