通模倣様式とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 通模倣様式の意味・解説 

通模倣様式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 05:34 UTC 版)

通模倣様式(つうもほうようしき、: durchimitierender Stil[1])は、ルネサンス音楽期における作曲技法。歌詞を複数の節に分割して各々の節に動機を与え、「通模倣」(: Druchimitation, : through imitation, pervading imitation[2])の語が表すように全声部が同等の価値を持って動機の模倣英語版をおこなう。フランドル楽派を代表する作曲家であるジョスカン・デ・プレが確立し、ヨーロッパ中に拡散した。ジョスカンの『ミサ・パンジェ・リングァ英語版』はこの技法の典型例である[3]。「通模倣」は声楽曲だけでなく、初期の器楽曲においても重要な要素となった[4]

関連項目

注釈

  1. ^ 「モテト」『標準音楽辞典』2(新訂第2版。音楽之友社、2008)p.1991.
  2. ^ 「模倣」岸辺成雄編『音楽大辞典』5(平凡社、1981)p.2592.
  3. ^ 今谷和徳『ルネサンスの音楽家たち I』(東京書籍、1993)pp. 173-174.
  4. ^ Cusick, Suzanne G.(角倉一朗訳)「模倣」スタンリー・セイディ編、柴田南雄遠山一行総監修『ニューグローヴ世界音楽大事典』18(音楽之友社、1995)p. 148.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「通模倣様式」の関連用語

通模倣様式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



通模倣様式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの通模倣様式 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS