赤い竜 (ウェールズの伝承)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/22 15:23 UTC 版)
赤い竜(あかいりゅう)、ウェールズ語で Y Ddraig Goch(IPA:[ə ðraiɡ ɡoːχ] ア・ズライグ・ゴーッホ)は、ウェールズの象徴たるドラゴン(ウェールズ語でドライグ draig)のことである。ウェールズの国旗にも描かれている。英語ではウェルシュ・ドラゴン(Welsh Dragon ウェールズのドラゴン)とも呼ばれる。
注釈
- ^ アーサー王物語群の文脈では、ブリテン島に侵入したアングル人やサクソン人などのゲルマン諸部族は総じてサクソン族と呼称される[1]
- ^ 中野訳『マビノギオン』p. 426では、ここでの他国の民とはおそらくノルマン系フランス人であろうと推測(ノルマン・コンクエストは11世紀のこと)。この物語に登場するプリダイン王スィッズはベリの息子とされており、『ブリトン人の歴史』(9世紀)ではベリはユリウス・カエサルと同時代のブリトン人の王とされている。「スィッズとスェヴェリスの物語」の成立年代は不明であるが、『マビノギオン』の原典である「レゼルッフの白本」(14世紀前半)と「ヘルゲストの赤本」(14-15世紀)の中に、後者では完全な形で、前者では冒頭部のみが収録されている。
出典
- ^ ローナン・コグラン 『図説 アーサー王伝説事典』 山本史郎訳、原書房、1996年、158頁。
- ^ “Data Wales : The Welsh Flag and other Welsh symbols”. 2012年11月14日閲覧。
- ^ Geoffrey of Monmouth; Aaron Thompson, J. A. Giles (tr.). History of the Kings of Britain. - ウィキソース. Book 6. §19.
- ^ Geoffrey of Monmouth; Aaron Thompson, J. A. Giles (tr.). History of the Kings of Britain. - ウィキソース. Book 7. §3.
- ^ 「マーリンと二匹の龍」『世界の龍の話』136-138頁。
- ^ a b 『世界幻想動物百科』、169頁。
- ^ “Historia Brittonum” (英語). 2013年8月7日閲覧。
- ^ Lady Charlotte Guest (1877). The Mabinogion. Note on Lludd and Llevelys. (英語)
- ^ 『西洋騎士事典』p.74。
- ^ ジョナサン・エヴァンズ 『ドラゴン神話図鑑』 浜名那奈訳、柊風舎、2009年、172頁。
- 1 赤い竜 (ウェールズの伝承)とは
- 2 赤い竜 (ウェールズの伝承)の概要
- 3 脚注
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