紫逆様の祟り(しからいさま)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 14:45 UTC 版)
「めぐり、ひとひら。」の記事における「紫逆様の祟り(しからいさま)」の解説
四季ヶ紫町周辺で広く知られる民話。それほど古い民話ではなく、戊辰戦争が終わってまもなくの頃の出来事とされている。前述の御刀山に纏わるもので、本編での解説によると以下のような内容になっている。かつては御刀山は仲良しの2つの山が合わさって1つになったものであり、その周辺にも多くの山々が寄り添っていた。それを見た神様が山々の絆を結ぶ紫(ムラサキ)の花を双方の山に植えたが、ある日2つの山が口喧嘩を始め、仲裁しようとした周囲の山々に理由を聞かれると、相手が神様が植えてくれた花を枯らしてしまったと言い張った。そっぽを向いた山は次第に分裂してしまい、さらに根気よく2つの山を仲裁していた周囲の山々の花までもが枯れ、互いに言い争った結果、山々は完全にバラバラになってしまい、村人にもどれがどの山か分からなくなってしまった。それを嘆いた村人たちは元々の2つの山の周辺の山々をまとめて御刀山と呼び、かつての仲良しだった山々を懐かしんだというもの。老若男女問わず知られており、周辺の地域では仲違いが起こると「紫逆様の祟り」と呼んでいる。
※この「紫逆様の祟り(しからいさま)」の解説は、「めぐり、ひとひら。」の解説の一部です。
「紫逆様の祟り(しからいさま)」を含む「めぐり、ひとひら。」の記事については、「めぐり、ひとひら。」の概要を参照ください。
- 紫逆様の祟りのページへのリンク