石と行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 18:12 UTC 版)
「大自然のなかの、私は小さい。それに私の素石は美しい。溜息が、つぶやきに、そして、かたりかけが熱気を帯びてくるが,石は知らぬ顔だ。気を悪くしては、なじり、そしり、けしかける、あくたいのまえに石は素知らぬ顔だ。懇願や哀訴に、いらだった私が、敢然といどみかかるとき、石は巨岩のごとく、私の前に立ちはだかる。それからに、この美しい石は、ここだ、あちらだ、こうだ、ああだと、私に命じてくる。私自身が、この大自然の中では、本当に無に等しいと感じたとき、私の彫刻はこの大自然への供物なのであろう。」「石彫は石の内部生命力との無言の戦いであり、根気のいる対話だ、、、脆弱な自己の内外を鍛えるべく彫刻と行との一体化をめざす、、、」
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