直巻整流子電動機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/07 16:35 UTC 版)
直巻整流子電動機(ちょくまきせいりゅうしでんどうき、あるいはちょっけんせいりゅうしでんどうき[1])とは電機子巻線と界磁巻線とが直列に接続されている電磁石界磁形整流子電動機である。同じ構造で交流直流両用の交流整流子電動機がある。
注釈
- ^ 無界磁(残留磁気により弱い界磁が発生している)もしくは極めて弱い界磁での他タイプの直流整流子電動機の運転も、負荷のない状態では危険な速度まで回転数が上昇する。そのため界磁回路の故障時は、どの直流整流子電動機においても、電機子電流を遮断する保護回路が必要である。
- ^ 力行加速中、回路切替のため電流が途切れて一度トルクが抜け、惰性で回る状態になった主電動機に再び大電流が流れて負荷がかかることから主電動機を痛める原因になった。これを軽減する目的で、貨物用機関車に至るまで装備された。
- ^ 当然、旅客用機関車では電車と同様の意味も含んでいる。
- ^ 仮に並列フルステップ速度を40km/h、運行時の最高速度を120km/hとすると、最高速度時の運動エネルギーの9分の1がフルステップ時の運動エネルギーで、直並列制御をした場合の抵抗損はその2分の1だから、全体の走行エネルギーの18分の1が抵抗損として増加するだけになる。それを高価につく電機子チョッパ制御で回収するより、構造が複雑で保守に手間のかかる複巻電動機を使用してでも、小容量で安価な界磁チョッパで実現できる高速領域からの回生制動による電力節減が有効だと私鉄各社が考えたことから回生制動車が多く採用された。
出典
- 1 直巻整流子電動機とは
- 2 直巻整流子電動機の概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
直巻整流子電動機と同じ種類の言葉
- 直巻整流子電動機のページへのリンク