盗まれた世代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/09 22:36 UTC 版)
盗まれた世代(ぬすまれたせだい、英: Stolen Generations)とは、オーストラリアにおいて政府当局や教会によって家族から引き離されたアボリジニとトレス海峡諸島の混血の子供たちを指すために用いられる言葉である。1869年から公式的には1969年までの間、様々な州法などにより、アボリジニの親権は否定され、子供たちは強制収容所や孤児院などの施設に送られた[1]。「盗まれた世代」は、1997年に刊行された司法大臣の報告書 "Bringing Them Home"[2]によって、オーストラリアで一般的に注目されるようになった。報告書によれば、1910年から1970年にかけて、アボリジニおよびトレス諸島民の子どもたちのうち10~30パーセントが、強制的に親から引き離され、多くは、性的、肉体的、精神的虐待を受けていた[3]。「盗まれた世代」の問題が実際にあったのか、またどの程度の規模だったのかは、いまだに議論が続けられている[4][5]。
- ^ http://www.austlii.edu.au/au/special/rsjproject/rsjlibrary/hreoc/stolen/stolen68.html Listing and interpretation of state acts regarding 'aborigines'.
- ^ “Bringing them home: The 'Stolen Children' report”. Human Rights and Equal Opportunity Commission (2005年). 2006年10月8日閲覧。
- ^ アムネスティインターナショナル オーストラリア:先住民族に対する虐待を謝罪2008年2月13日
- ^ Ryan, Peter. A better place, Quadrant, January 2003, Volume XLVII Number 1-2
- ^ Barrett, Rebecca. Stolen generation debate re-ignited, オーストラリア放送協会, February 23, 2001
- ^ http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008021300170 2008/02/13-09:00 先住民に初の公式謝罪=子供隔離の同化政策で-豪政府
- 1 盗まれた世代とは
- 2 盗まれた世代の概要
- 盗まれた世代のページへのリンク