映画情報 |
瘋癲老人日記
| 原題: | |
| 製作国: | 日本 |
| 製作年: | 1962 |
| 配給: | 大映 |
| スタッフ | |
| 監督: | 木村恵吾 キムラケイゴ |
| 製作: | 永田雅一 ナガタマサイチ |
| 原作: | 谷崎潤一郎 タニザキジュンイチロウ |
| 脚色: | 木村恵吾 キムラケイゴ |
| 企画: | 藤井浩明 フジイヒロアキ |
| 撮影: | 宗川信夫 ムネカワノブオ |
| 音楽: | 小川寛興 |
| 美術: | 柴田篤二 |
| 録音: | 須田武雄 スダタケオ |
| スクリプター: | 宮崎忠郎 |
| 照明: | 柴田恒吉 シバタツネキチ |
| キャスト(役名) |
| 山村聡 ヤマムラソウ (老人) |
| 東山千栄子 ヒガシヤマチエコ (夫人) |
| 川崎敬三 カワサキケイゾウ (浄吉) |
| 若尾文子 ワカオアヤコ (颯子) |
| 村田知栄子 ムラタチエコ村田知英子 (五子) |
| 丹阿弥谷津子 タンアミヤツコ (陸子) |
| 石井竜一 イシイリュウイチ (春久) |
| 倉田マユミ クラタマユミ (佐々木) |
| 葵三千子 アオイミチコ (お静) |
| 響令子 ヒビキレイコ (お富) |
| 小笠原まり子 オガサワラマリコ (おハル) |
| 中田勉 (野村) |
| 永井智雄 ナガイトモオ (杉田) |
| 藤原礼子 フジワラレイコ (油谷正子) |
| 丸山修 マルヤマオサム (油谷茂) |
| 大山健二 オオヤマケンジ (井上) |
| 遠藤哲平 エンドウテッペイ (矢野) |
| 真杉美智子 (山野) |
| 毛利郁子 モウリイクコ (ひろみ) |
| 竹里光子 タケサトミツコ (宿の女中) |
| 大川修 オオカワオサム (田端) |
| 杉森麟 スギモリリン (鈴木) |
| 長谷川峰子 ハセガワミネコ (鈴木の弟子) |
| 解説 |
| “中央公論”連載谷崎潤一郎原作を「やっちゃ場の女」の木村恵吾が脚色・監督した文芸もの。撮影もコンビの宗川信夫。 |
| ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
| 七十七佐次兵衛歳の卯木督助は、軽い脳溢血で寝たり起きたりの日日を送っている。それに今では完全に不能である。が、−−不能ニナッタ老人ニモ或ル種ノ性生活ハアルノダ−−と思っている。そんな督助の性と食欲だけの楽しみを息子浄吉の嫁、颯子は察している。ある日、老人がベッドでぼんやりしていると、突然浴室の戸が開き、颯子が顔を出した。「アタシ、シャワーノ時ダッテ、ココ閉メタコトナイノヨ」老人を信用しているからか、入って来いというのか、老いぼれの存在なぞ眼中にないのか、なんのためにそんなことを言うのだろう。夜になりシャワーの音がして来た。幸い誰もいない。老人は浴室へにじりよった。「入リタインデショ、早ク入ッテ」。老人のあぶない足元が水に濡れてすべりそうになる。それでも颯子の足に取りすがる老人。「足ニ接吻スルクライ、オ許シガ出タッテヨサソウナモノダ」「ダメ! アタシソコハ弱イノヨ」−−。「アアショウガナイ、ジャア、モ一度、ヒザカラ下ナラ許シテヤル!一度ダケヨ」その接吻の代償に老人は颯子に、従兄の春久にバスを使わせることを承知させられた。颯子と春久は出来ているのだろうか?。ある夜、また老人の部屋で颯子と二人になった。やにわに背後から抱きすくめ首筋へ接吻する老人。「オ爺チャン、イヤダッタラ、誰ガソンナコトシロト言ッタノヨ、ネッキングナンテ」いきなり床に手をつき三拝九拝する老人。「ジャ、ナンデモワタシノコトキク?」結局老人は三百万もする猫眼石の指輪をせしめられてしまった。秋が来て、冷たい風が吹き始める。京都へ来て老人にひとつのアイデアが生まれた。自分の墓に仏足石を彫ろうというのだ。その足型は、颯子のものでなければならない。宿で老人はいやがる颯子の足の裏に朱墨を塗り、ちょうど魚拓を作るような足型をとった。何度も何度も良いものが出来るまで異常なまでに続けた。晩秋の卯木家でブルトーザーの唸りが騒々しい。庭の一角にプールを作ろうというのだ。それを見つめる老人の若々しい眼。「プール作ッテネ、ソシタラ、アタシ泳グノ見セテアゲル」。老人はたった一つのこの言葉を何度もくりかえしていた。 |
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