環濠とは? わかりやすく解説

かん‐ごう〔クワンガウ〕【環×濠】

読み方:かんごう

周囲に堀を巡らすこと。堀で囲むこと。


環濠集落

(環濠 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/10 16:58 UTC 版)

環濠集落(かんごうしゅうらく、英語: moated settlements, ditched settlements, ditch-enclosed settlements)とは、周囲にをめぐらせた集落(ムラ)のこと。水稲農耕とともに大陸からもたらされた新しい集落の境界施設と考えられている。水堀をめぐらせた場合に環濠と書き、空堀をめぐらせた場合に環壕と書いて区別することがある。


注釈

  1. ^ 「環溝」の語は、鏡山猛・森貞次郎らが比恵遺跡群で検出したこれらの遺構に対して使用した呼称で、現在は一般に「環濠集落」と呼ばれているものと同類と見なされているが、同遺跡群で検出された5地点については現在も伝統的に「環溝」の呼称が用いられている[2]。ただし、比恵遺跡群の弥生集落は、方形を指向する環溝や、大規模で直線的な大溝に囲まれるなど、他地域の一般的な環濠集落とは一線を画する存在であることも指摘されている[3]

出典

  1. ^ 藤原 2011, p. 60.
  2. ^ a b 久住 2018, pp. 2–8.
  3. ^ 久住 2018, p. 5.
  4. ^ 福岡県教育庁教育総務部文化財保護課. “福岡県の国及び県指定等文化財目録”. 福岡県. 2023年2月13日閲覧。
  5. ^ 横山 & 浜石 1983, pp. 7–11.
  6. ^ 久住 2018, p. 7.
  7. ^ 佐原真「日本・世界の戦争の起源」、金関恕・春成秀爾編『佐原真の仕事4 戦争の考古学』岩波書店 2005年
  8. ^ 環濠集落、そのルーツをたどる(コラム)|記紀・万葉でたどる奈良 奈良県


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