河野輝暉とは? わかりやすく解説

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河野輝暉

河野輝暉の俳句

あめつちの睦みし重さ春キャベツ
うなぎ焼く日に橋わたる絶景かな
げんげ田に葬列の犬が糞をしに
ばった飛ぶわが醤油眼をよろこびて
ふる里は尿する油断豆の花
カダフィーの末を見てをりはぐれ蝌蚪
キャベツ剥き脳に似てくる憂かな
スサノオの力あまりて蝌蚪こぼす
タンカーに糞神ありや花八つ手
ブラジャーの少しずれたる鵙の鳴き
レントゲンのように月出る妻る留守
九十路の母産まるる音し桃の花
九月の風臍あたらしくなりにけり
亡き母が塩ふりに来る原爆忌
傘の中娼婦は熱きトマト食ぶ
出棺やみたまと遊ぶ揚雲雀
北風のスカートの足売りますか
南無九条東京火之海北楽園
原爆のあやまちの主語鳥雲に
大根すって鬚濃ゆくなる敵七人
大根干す枝に姑の出没す
太平洋を半畳使い漬菜もむ
女の眼が通り仰向けに冷やしミルク
妻の留守は哲学的な秋灯
寒卵手に電話より訃報来る
心臓はオートマティック曼珠沙華
是がまあ臨死夢中か花吹雪
沖船にまだ燈のつかぬ石蕗の花
海底が俎板にあり寒鰈
男根や帰りなんいざ冬至汽車
疎開時のはこべ卵の叔父の骨
病院に若し勃ちしのち風花す
神楽火や電気よわまる村の笑い
肉下げて橋はゆたかに風花す
花冷えや通夜に乳房は要らぬもの
若布下げ欲の長さの磯伝い
葛餅の喉を胎児のすべりかな
蓮咲かせ仏は昼も色好み
藻のごとき蚊帳吊れば電燈昏れにけり
虹消えて蛋白質のわれ残る
蛇口には無き喉ぼとけ花の昼
貰い風呂妻に乳が増しそうな天の河
野糞して此の世美し百千鳥
鉛筆に師走かがやき処分受く
雛様がリストカットすジェンダーフリー
静脈の喜々とめぐりぬ菖蒲の湯
風花や言霊になる今言えば
高らかに清貧と書き柿を食う
鶯の声棒立ちに千暉逝く
麦の大地にタクシー丸く出て夫婦にさる
 



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