河東記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/24 06:23 UTC 版)
『河東記(かとうき)』は中唐の薛漁思に依る伝奇集。集題の「河東」は河東地方(現中華人民共和国山西省の西部一帯)に由来すると推定されるが、河東に纏わる話のみを集めている訳では無く、撰者である薛の故地乃至撰述の地を集名に採ったものと思われる[1]。
- ^ 前野直彬編訳『六朝・唐・宋小説選』(中国古典文学大系24)「解説」、平凡社、昭和43年。赤井益久、岡田充博、澤崎久和「『河東記』訳注稿(一)」『名古屋大學中国語學文學論集』27所収、名古屋大學中国文學研究室、2014年(名古屋大学学術機関リポジトリ)から、岡田充博「はじめに」。
- ^ 『郡斎読書志』(衢州本)巻13。
- ^ 溝部良恵『広異記・玄怪録・宣室志他』(中国古典小説選6)「河東記(抄)解説」、明治書院、2008年。
- ^ 岡田前掲論考。
- ^ 李剣国説。岡田前掲論考に拠る。
- ^ 溝部前掲解説。
- ^ 岡田前掲論考。
- ^ 溝部前掲解説。
- ^ 前野前掲解説。
- ^ 岡田前掲論考。
- ^ 前掲読書志。
- ^ 岡田前掲論考。
- ^ 溝部前掲解説。
- ^ 溝部前掲書「胡媚児解説」。今村与志雄訳『唐宋伝奇集(下)』「解説」及び「女将とろば」訳注、岩波文庫、1988年。
- ^ 岡田前掲論考。溝部前掲書「板橋三娘子解説」。
- ^ 李剣国評。岡田前掲論考に拠る。
- ^ 岡田前掲論考。南宋鄭樵の『通志』巻66(芸文略第四)に「河東記三巻」が地理郡邑の書として載せられているのは、この地理書と全3巻あった本集とが同題であった為に混同された可能性がある(同論考)。
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