水野忠重とは? わかりやすく解説

水野忠重

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 08:45 UTC 版)

水野 忠重(みずの ただしげ)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将大名水野氏当主。三河刈谷城(刈屋城)および緒川城主、後に伊勢神戸城主。実姉・於大の方徳川家康の生母で、家康の叔父にあたり、徳川二十将の一人にも数えられている。


注釈

  1. ^ 兄より家督を継いだので、『寛政譜』等、系図上は義父になる。
  2. ^ 後に離縁
  3. ^ 母は華陽院とされるも詳細は不明(「水野氏法名一覧」によれば生母は本樹院殿栄岩宗盛大姉とも。1492年生まれの華陽院が忠重の生母ならば1541年に忠重を産んだ時は50代近くで当時としてもかなりの高齢出産となってしまう。また華陽院が忠政と離縁し、その後は松平清康(1535年没)等の三河の有力国人と再婚したとされる事とも矛盾が生じてしまう)。[要出典]
  4. ^ 三河物語』によれば、「金ノ団扇ノ指物ヲ指ケル間、新九郎ト見懸て我モ/\ト追(懸タリ。水野藤十郎(忠重)殿懸付て、突落シテ打取給ふ。頓て佐馳(橋)甚五郎(吉実)・大見藤六郎、是兄弟モ一つ場にて打取。」とある。
  5. ^ 現在の富士市にある地名。
  6. ^ 『寛政譜』によれば、頭形黒塗兜・仏胴・紺糸威鎧[4]
  7. ^ 清久はこのときの様子を『覚書 故水野左近物語』の中で「信長が武田軍がよく馬を使いこなし敵陣を乗り破るので注意せよと警戒していた」と記述している。これがいわゆる「武田騎馬隊」あった説の論拠として使われることがある。
  8. ^ 『結城水野家譜』『寛政重修諸家譜』では、高天神城攻めで、忠重は子・勝成と共に、3月の落城時に二の丸に突入して奮戦したとあるが[8]谷口克広はどのような立場で参戦したのか疑問であるとしている[5]
  9. ^ a b 愛知県知立市にある地名。
  10. ^ 『徳川実紀』によると大谷吉継が加賀井重望に暗殺を命じたとする。ただし、あまりにも不可解な事件のため、忠重と重望が喧嘩して殺害されたのではないか、という出典不明な俗説を信じる人も多い。

出典

  1. ^ a b c d e f g h 谷口 1995, p. 412.
  2. ^ a b 堀田 1923, p. 821.
  3. ^ a b c d e f 高柳 & 松平 1981, p. 242.
  4. ^ a b c d e f g h i 堀田 1923, p. 823.
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 谷口 1995, p. 413.
  6. ^ 平井隆夫編『福山開祖・水野勝成』。ISBN 4404019181
  7. ^ 堀田 1923, pp. 823–824.
  8. ^ a b c d e f g h i j 堀田 1923, p. 824.
  9. ^ a b 谷口 1995, p. 416.
  10. ^ 堀田 1923, p. 822.
  11. ^ 『家忠日記』天正十年九月五日条
  12. ^ 開館記念展 初代刈谷藩主水野勝成展~「鬼日向」のいくさとまちづくり~P56
  13. ^ 大日本史料11編5冊819頁
  14. ^ 大日本史料11編5冊857頁
  15. ^ a b 堀田 1923, p. 826.
  16. ^ 『福山開祖・水野勝成』P56
  17. ^ 村川浩平『日本近世武家政権論』P38。
  18. ^ この書状が東福寺塔頭霊源院に残されている
  19. ^ a b c 堀田 1923, p. 825.


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