松田ひろむとは? わかりやすく解説

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松田ひろむ

松田ひろむの俳句

常住漂泊末黒の薄見てしまう
英霊」はなぜ十五歳いまも
あたたかい障りの長女柿簾
いちにちは越の田遊びあめんぼう
このたびは男天下で蓮植うる
これからの緑の週のみどりとは
こんなところに志功跣の神・仏
しやくなげ太芽十二神将躍るかな
つわぶきの胸どきどきも久女の忌
ねこじやらしひと生きること匂うこと
ねぶた絵の女がひとり雪下す
またたびの実のうきうきは奥武蔵
みずひきのつきぬけてゆく真くらがり
サイダーのシュワッと子供なくていい
パスワード忘れて緋鯉錦鯉
パソコンに戦争が過ぎ一位の実
ビキニデー歯を磨きつつ血をこぼす
モネ晩年の睡蓮の闇水中に
一村の干しものあふれ鯉幟
一歩ずつ深山明るきしどみの実
三歳のくすくす薔薇の芽と棘と
二の酉をはずれて点り飛不動
二人静家系図はただ「女」にて
作業着の青色褪せず貞徳忌
傘差さず横浜の雨粒林火の忌
六歳の真顔春社のフォトパネル
分去れのこんこんの日と虎の尾と
善男が少女に呼ばる赤い羽根
四歳の唇の大きさ巴旦杏
好きなこに通草の秘密教えます
嫁が君万世一系ほんとうに
守武の忌は露けくて鳩すずめ
寒潮に向かいおとこの青拳
山雀よ主義者夢二を呼んでいる
弁慶草沸々の日は立ち上がる
手をひろげ初声という男の子
文旦に指入れて雨ふるさとに
普羅の忌や峻厳の語はすでにもう
柞紅葉神にて湯岩縦割れに
正月のカイト荒川吹き曝し
水鶏笛きつと芭蕉を呼び寄せる
浮世絵の女と遊ぶ子の日草
火の山ヘレタス畑の大斜め
点滴の薄紅葉いろまぬがれず
父のこと語らぬはなぜ良寛忌
狐の提灯この断崖は曽良と誰れ
田にひとりまたひとり増え芦若葉
男にも乳あるはなぜ黄葉ぞら
白鳥に体温あらばすがりたし
破れ芭蕉未完の男手をひろげ
 

松田ひろむ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 18:26 UTC 版)

松田 ひろむ(まつだ ひろむ、1938年8月25日 - )は、俳人。本名は英孝(ひでたか)。第28回現代俳句評論賞、第9回新俳句人連盟賞、第1回雑草賞受賞。古沢太穂師系「鴎座」代表、現代俳句協会参与、新俳句人連盟永年会員。


  1. ^ a b 『黄梅』略歴
  2. ^ 『新俳句人連盟七〇年 ―歴史と作品―』p332
  3. ^ 『俳句人』1974年1月号p8
  4. ^ 『俳句人』1977年2月号p8
  5. ^ 『俳句人』1978年2月号p24
  6. ^ 『俳句人』1979年2月号p4
  7. ^ 『俳句人』1980年2月号p20
  8. ^ 『新俳句人連盟七〇年 ―歴史と作品―』p306
  9. ^ 現代俳句協会 現代俳句評論賞受賞者
  10. ^ 版元ドットコム
  11. ^ 『俳句人』2017年5月号、後記
  12. ^ 30代~90代の日本エンペラー論 模索舎、2018年3月8日更新。
  13. ^ 「私の自由時間」『俳壇』(本阿弥書店)2016年2月号、120-121頁(本阿弥書店)
  14. ^ 「私の自由時間」『俳壇』(本阿弥書店)2016年2月号、120頁(本阿弥書店)


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