東海チャレンジャー
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東海チャレンジャー (Tokai Challenger) は、日本の東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム(略称:東海大学ソーラーカーチーム)が設計・製作したソーラーカーシリーズの車名である。東海大学工学部電気電子工学科の木村英樹教授が総監督を務め、Zero to Darwin Projectのチーフエンジニアである池上敦哉(ヤマハ発動機勤務)がテクニカルディレクターを担当した。現在は、同大電気電子工学科の佐川耕平助教が総監督を継ぎ、空力設計に航空宇宙学科の福田紘大准教授が監督に加わり、東レ、ブリヂストン、ミツバ、ジェイテクトなどの企業とともに産学連携で開発・製作が行われる体制にあり、2009年から2019年の間に6台が開発された。2009年と2011年に3輪の1号車と2号車、2013年と2015年に双胴型(w:Catamaran型)ボディを採用した4輪の3号車と4号車がデビューした。2017年と2019年に単胴型(w:monohull型)ボディに変更された4輪の5号車と6号車を世に繰り出した。2009年と2011年には、オーストラリア大陸3,000km縦断ソーラーカーレースであるワールド・ソーラー・チャレンジに出場し、それぞれで優勝して2連覇を達成した[1]。また、2010年と2012年には、南アフリカ共和国で開催されたFIA公認のソーラーチャレンジ大会でも2連覇を成し遂げた。2013年にはワールド・ソーラー・チャレンジのレギュレーション変更に合わせた4輪ソーラーカーが開発され、同大会で2位となった。2015年のワールド・ソーラー・チャレンジでは、日本勢としては最高の3位に入賞した[2]。30周年記念大会となった2017年は太陽電池面積が4m2に削減される中で、モノハル型のモデルを開発し総合4位になり、2019年には142kgにまで軽量化された改良型総合2位につけるなどで、世界のソーラーカーレースで常に上位に入賞している[3]。
- ^ 東海大学、世界最大級のソーラーカーレースで優勝 大会2連覇達成
- ^ “Official Times, 2015 Bridgestone World Solar Challenge”. 2019年5月4日閲覧。
- ^ “World Solar Challenge 2019”. 2020年2月29日閲覧。
- ^ シャープGGC2009特設ページ
- ^ ワールド・ソーラー・チャレンジでは1日の走行時間が最大9時間に制限されている。
- ^ 東海大学木村研究室WEBサイト
- ^ 新東名高速を「世界一のソーラーカー」が駆けた~東海大チーム、14日の開通前に走行実験
- ^ Panasonic-Sponsored Tokai University Team Wins Sasol Solar Challenge South Africa 2012
- ^ “ライトパワープロジェクト~アメリカ大使公邸でケリー国務長官と対話”. 東海大学新聞. 2017年5月14日閲覧。
- ^ “東海大学、「ワールド・ソーラー・チャレンジ 2013」参戦体制発表会”. Impress Corporation. 2020年2月29日閲覧。
- ^ レース概況 10月5日 予選20位もレースでの巻き返しに向けて意気込みを新たにしています
- ^ “パナソニックが協賛する東海大学ソーラーカーチームが、「ワールド・ソーラー・チャレンジ 2013」で準優勝!”. Panasonic. 2020年2月29日閲覧。
- ^ 挑戦!オーストラリア縦断3000キロ 世界最高峰ソーラーカーレース 密着ドキュメント
- ^ Carrera Solar Atacama WEBサイト(スペイン語)
- ^ 東海大学、「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ 2015」でトロフィー奪還を目指す
- ^ “豪縦断ソーラーカーレース 東海大は3位”. 2015年10月22日閲覧。
- ^ “パナソニックが支援する東海大学ソーラーカーチームが準優勝~南アフリカ共和国「サソール・ソーラー・チャレンジ2016」”. Panasonic. 2017年5月14日閲覧。
- ^ “オーストラリア3000キロ 過酷!ソーラーカーレース 日本の知恵と技術の結晶で挑む”. BSジャパン. 2019年5月4日閲覧。
- ^ 木村英樹、佐川耕平、福田紘大「南アフリカソーラーカー大会準優勝の軌跡」『太陽エネルギー』第45巻第2号、一般社団法人日本太陽エネルギー学会、2019年3月、 69-78頁。
- ^ “東海大学、「ワールド・ソーラー・チャレンジ 2013」参戦体制発表会”. Impress Corporation. 2020年2月29日閲覧。
- ^ “地平線の彼方へ!激走3000キロ2019ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ”. BSテレビ東京. 2020年2月29日閲覧。
- ^ “2015年型「Tokai Challenger」諸元表”. 東海大学. 2017年5月14日閲覧。
- ^ “2017年型「Tokai Challenger」諸元表”. 東海大学. 2017年12月27日閲覧。
- ^ “2019年型「Tokai Challenger」諸元表”. 東海大学. 2020年2月29日閲覧。
- 1 東海チャレンジャーとは
- 2 東海チャレンジャーの概要
- 3 参考文献
- 4 脚注
- 東海チャレンジャーのページへのリンク