東海チャレンジャーとは? わかりやすく解説

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東海チャレンジャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/05 17:25 UTC 版)

東海チャレンジャー (Tokai Challenger) は、日本の東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム(略称:東海大学ソーラーカーチーム)が設計・製作したソーラーカーシリーズの車名である。東海大学工学部電気電子工学科の木村英樹教授が総監督を務め、Zero to Darwin Projectのチーフエンジニアである池上敦哉(ヤマハ発動機勤務)がテクニカルディレクターを担当した。現在は、同大電気電子工学科の佐川耕平助教が総監督を継ぎ、空力設計に航空宇宙学科の福田紘大准教授が監督に加わり、東レブリヂストンミツバジェイテクトなどの企業とともに産学連携で開発・製作が行われる体制にあり、2009年から2019年の間に6台が開発された。2009年2011年に3輪の1号車と2号車、2013年2015年に双胴型(w:Catamaran型)ボディを採用した4輪の3号車と4号車がデビューした。2017年2019年に単胴型(w:monohull型)ボディに変更された4輪の5号車と6号車を世に繰り出した。2009年と2011年には、オーストラリア大陸3,000km縦断ソーラーカーレースであるワールド・ソーラー・チャレンジに出場し、それぞれで優勝して2連覇を達成した[1]。また、2010年と2012年には、南アフリカ共和国で開催されたFIA公認のソーラーチャレンジ大会でも2連覇を成し遂げた。2013年にはワールド・ソーラー・チャレンジのレギュレーション変更に合わせた4輪ソーラーカーが開発され、同大会で2位となった。2015年のワールド・ソーラー・チャレンジでは、日本勢としては最高の3位に入賞した[2]。30周年記念大会となった2017年は太陽電池面積が4m2に削減される中で、モノハル型のモデルを開発し総合4位になり、2019年には142kgにまで軽量化された改良型総合2位につけるなどで、世界のソーラーカーレースで常に上位に入賞している[3]


  1. ^ 東海大学、世界最大級のソーラーカーレースで優勝 大会2連覇達成
  2. ^ Official Times, 2015 Bridgestone World Solar Challenge”. 2019年5月4日閲覧。
  3. ^ World Solar Challenge 2019”. 2020年2月29日閲覧。
  4. ^ シャープGGC2009特設ページ
  5. ^ ワールド・ソーラー・チャレンジでは1日の走行時間が最大9時間に制限されている。
  6. ^ 東海大学木村研究室WEBサイト
  7. ^ 新東名高速を「世界一のソーラーカー」が駆けた~東海大チーム、14日の開通前に走行実験
  8. ^ Panasonic-Sponsored Tokai University Team Wins Sasol Solar Challenge South Africa 2012
  9. ^ ライトパワープロジェクト~アメリカ大使公邸でケリー国務長官と対話”. 東海大学新聞. 2017年5月14日閲覧。
  10. ^ 東海大学、「ワールド・ソーラー・チャレンジ 2013」参戦体制発表会”. Impress Corporation. 2020年2月29日閲覧。
  11. ^ レース概況 10月5日 予選20位もレースでの巻き返しに向けて意気込みを新たにしています
  12. ^ パナソニックが協賛する東海大学ソーラーカーチームが、「ワールド・ソーラー・チャレンジ 2013」で準優勝!”. Panasonic. 2020年2月29日閲覧。
  13. ^ 挑戦!オーストラリア縦断3000キロ 世界最高峰ソーラーカーレース 密着ドキュメント
  14. ^ Carrera Solar Atacama WEBサイト(スペイン語)
  15. ^ 東海大学、「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ 2015」でトロフィー奪還を目指す
  16. ^ 豪縦断ソーラーカーレース 東海大は3位”. 2015年10月22日閲覧。
  17. ^ パナソニックが支援する東海大学ソーラーカーチームが準優勝~南アフリカ共和国「サソール・ソーラー・チャレンジ2016」”. Panasonic. 2017年5月14日閲覧。
  18. ^ オーストラリア3000キロ 過酷!ソーラーカーレース 日本の知恵と技術の結晶で挑む”. BSジャパン. 2019年5月4日閲覧。
  19. ^ 木村英樹、佐川耕平、福田紘大「南アフリカソーラーカー大会準優勝の軌跡」『太陽エネルギー』第45巻第2号、一般社団法人日本太陽エネルギー学会、2019年3月、 69-78頁。
  20. ^ 東海大学、「ワールド・ソーラー・チャレンジ 2013」参戦体制発表会”. Impress Corporation. 2020年2月29日閲覧。
  21. ^ 地平線の彼方へ!激走3000キロ2019ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ”. BSテレビ東京. 2020年2月29日閲覧。
  22. ^ 2015年型「Tokai Challenger」諸元表”. 東海大学. 2017年5月14日閲覧。
  23. ^ 2017年型「Tokai Challenger」諸元表”. 東海大学. 2017年12月27日閲覧。
  24. ^ 2019年型「Tokai Challenger」諸元表”. 東海大学. 2020年2月29日閲覧。


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