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日勤教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/28 04:48 UTC 版)
日勤教育(にっきんきょういく)は、旧国鉄(現JR各社)における社内用語である。
あくまで本来は、乗務中や勤務中に何らかのミスを犯した運転士・車掌・駅務員などのいわゆる現業社員を列車運行や通常の業務から外し、再度同じミスを起こさないよう行う指導のこと。再教育とも呼ばれる。通常の運行業務が変形時間労働制であるところに対し、朝から夕方までの日勤の勤務形態で行われることからこう呼ばれる。また、JRグループのバス部門においても日勤教育が存在する[要出典]ほか、他の鉄道会社やバス会社などでも同様に教育のため日勤勤務を行う場合がある。
ヒューマンエラーの再発防止のために社員教育は必要不可欠な存在であり、日勤教育はその社員教育の一部である。しかしJR福知山線脱線事故の際、西日本旅客鉄道(JR西日本)では本来行われるべき教育的意義とはかけ離れた懲罰的・暴力的な内容の日勤教育が行われていたことが報道され、安全教育とは無関係な研修内容が非人道的な職場内暴力(パワーハラスメント)や精神的な暴力、嫌がらせ(モラルハラスメント)であると国会などで問題視された。JR西日本側は報道された内容は実態とは異なると主張しているが、その実態は後述する通りであるとされている。同じく旧国営組織であった日本郵政公社(現:日本郵政グループ)においても訓練道場と呼ばれる問題が存在すると指摘されている。もともとは社内用語だったが、パワーハラスメントの代名詞となりつつある。
- ^ トイレに行く際も現場長や管理者の許可が必要と言われていた。
- ^ 『ネオリベ現代生活批判序説』 白石嘉治,大野英士、新評論、東京、2008年4月、増補、p.84。ISBN 978-4-7948-0770-0。
- ^ 2~3カ月に及ぶことがあったほか、同じミスでも所属している組合によって期間や内容が変わることもあったと言われていた。
- ^ 「日勤教育」訴訟:JR西の上告棄却 賠償命令が確定 毎日新聞 2010年3月16日
- ^ 葛西敬之『国鉄改革の真実 「宮廷革命」と「啓蒙運動」』 p128-130,137
- ^ 鉄道事故に関する意見聴取会の記録 西日本旅客鉄道株式会社福知山線における列車脱線事故、国土交通省 航空・鉄道事故調査委員会、2007年2月付、2008年5月17日閲覧
- ^ 「日本旅行社長にJR西の丸尾氏」『産経新聞』2008年5月17日付朝刊8面
- ^ 西日本旅客鉄道株式会社福知山線塚口駅~尼崎駅間列車脱線事故 鉄道事故調査報告書、2007年6月28日付、航空・鉄道事故調査委員会、RA2007-3-1
- 1 日勤教育とは
- 2 日勤教育の概要
- 3 JR福知山線脱線事故のケース
- 4 関連項目