外国人の医療費負担

人権啓発用語辞典

外国人の医療費負担

外国人が日本の病院で病気の治療をした場合、その医療費の支払いがトラブルになったりします。保険に加入していないと本人の自己負担になりますが、高額で支払いができないケースが多くあります。しかし不法残留者には国民健康保険や生活保護の適用はできません。結局、徴収不能で病院の負担となることが多く、これをおそれる病院は外国人の患者を受け入れないことになります。1992年から一部の自治体で旅行病人取扱法の適用が復活しましたが、活用できる範囲は狭いといえます。
厚生省（厚生労働省）は、95年に外国人労働者に対する初の職業病認定を行い、不法滞在でも常時雇用関係があるものに健康保険を適用することとしました。