双方向のシグナル伝達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 14:37 UTC 版)
「Eph受容体」の記事における「双方向のシグナル伝達」の解説
他の大部分の受容体型チロシンキナーゼと異なり、Ephは細胞間接触の後に受容体側の細胞とエフリン側の細胞の双方で細胞内シグナルを開始する(それぞれforward signaling(順行性シグナル伝達)、reverse signaling(逆行性シグナル伝達)と呼ばれる)という独特な性質を持っており、この現象はbi-directional signaling(双方向性シグナル伝達)として知られている。Eph/エフリンによる双方向性シグナル伝達の機能は完全には解明されていないものの、このような独特なシグナル伝達過程によってエフリンとEphは成長円錐の生存に関して反対の影響を与え、Eph発現細胞とエフリン発現細胞の分離を可能にしていることは明らかである。
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