十二ホウ化スカンジウムとは? わかりやすく解説

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十二ホウ化スカンジウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/13 00:29 UTC 版)

十二ホウ化スカンジウム
特性
化学式 ScB12
モル質量 174.69 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

十二ホウ化スカンジウム(Scandium dodecaboride, ScB12)は、耐火性ホウ化金属の一つ。

合成

ScB12は、粉末のホウ素と粉末の酸化スカンジウム(III)を7:1の比率で混合し、プラズマトーチで2500℃に加熱、そして冷水で焼入れし、濃塩酸で洗浄することで得られる[1]

結晶学

当初、ScB12は立方晶系構造を持つことが報告されたが[2]、その後の研究で正方晶系(a=522pm, c=735pmの単位格子)であることが明らかになった[1]。最近では立方晶系構造が存在していることが分かったが、それには安定化が必要とされる[3]

脚注

  1. ^ a b Matkovich, V.I.; J Economy, R F Giese Jr, R Barrett (1965). “The structure of metallic dodecaborides”. Acta Cryst. 19: 1056-1058. doi:10.1107/S0365110X65004954. オリジナルの2014年12月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141222104429/http://journals.iucr.org/q/issues/1965/12/00/a04941/a04941.pdf 2008年8月28日閲覧。. 
  2. ^ Przybylska, Maria; Allan H. Reddoch, George J. Ritter (1963). “The Preparation and Structure of Lutetium Diboride, Scandium Dodecaboride and Lutetium Antimonide”. J. Am. Chem. Soc 85 (4): 407-411. doi:10.1021/ja00887a008. 
  3. ^ Paderno, Y.; N. Shitsevalova (1995). “Stabilization of cubic scandium dodecaboride”. Journal of Alloys and Compounds 219 (1-2): 119-123. doi:10.1016/0925-8388(94)05048-1. 



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