動的分岐予測機構の採用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 06:53 UTC 版)
「PowerPC G3」の記事における「動的分岐予測機構の採用」の解説
603eではPowerPC命令のヒントを利用した静的分岐予測機構のみ実装されていたが、G3では動的分岐予測 (2レベル予測) も行われる。G3の動的分岐予測は604のものとは異なり、604では分岐先の予測にBTAC (Branch Target Address Cache) と呼ばれる分岐先アドレスのキャッシュを用いていたのに対し、G3ではBTIC (Branch Target Instruction Cache) と呼ばれる分岐先の命令 (2命令分) を直接キャッシュする仕組みが用いられている。分岐命令がBTICにヒットすると、分岐先の命令を命令キャッシュからではなくこのBTICから直接供給することが可能であり、1サイクル早く命令キューに分岐先の命令を入れることができる。
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