八雲御抄
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八雲御抄(やくもみしょう)は、順徳天皇が著した歌論書である。著者による序文に「夫和歌者起自八雲出雲之古風(中略)名曰八雲抄」とあり、書名「八雲抄」の由来が分かる[1]。親撰であることから、これに「御」が付けられて流布した。
注釈
- ^ 源俊頼、藤原基俊、藤原俊成ら、平安歌論の先人の業績を継承しており、その集成とも言える。
- ^ 後世、歌枕の典拠資料としてしばしば引用される。
- ^ 藤原基俊の撰による『新三十六人』等の存在は本書によってのみ知られる。
- ^ 「貫之さしもなしなどいふ事少々聞ゆ。歌の魔の第一也」と、紀貫之を軽んじる者を戒めている。
- ^ 『梁塵秘抄』を引きつつ、「まことのよき歌よみになりぬれば、やすやすとありのままの事とこそ聞こゆれ。何事も長じぬればかくの如しと云へり」。
- ^ 西行について、「唯詞をかざらずして、ふつふつといひたるが聞きよき」。
出典
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