側頭窓とは? わかりやすく解説

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側頭窓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/26 07:43 UTC 版)

側頭窓(そくとうそう)は、有羊膜類に見られる、眼窩後方の頭骨に開いた孔。顎の筋肉を収納する役割を持ち、またその解剖学的特徴は有羊膜類の系統分類にも役立てられてきた。厳密に系統を反映しているわけではないことが判明して重視されなくなった後も、側頭窓に基づいた分類用語(双弓類単弓類)は使用が続けられている。


注釈

  1. ^ ヒトなど派生的な哺乳類では鼓骨と癒合した側頭骨
  2. ^ 両生類も側頭窓を持たないが、有羊膜類でないため無弓類には属さない。
  3. ^ 2013年には理化学研究所がゲノム解析の結果カメはワニ恐竜鳥類含む)に代表される主竜類に近縁であることを発表した[8]

出典

  1. ^ 松本幸英、橋本龍「空洞を持つ化石の新しい型取り技法 : 植物食恐竜プロトケラトプスの頭蓋を例に」『化石』第81巻、日本古生物学会、2007年、79頁、doi:10.14825/kaseki.81.0_79ISSN 2424-2632 
  2. ^ a b c d e f 日本古生物学会平野弘道冨田幸光真鍋真小学館の図鑑NEO 12 大むかしの生物』小学館、2004年12月20日、69頁。ISBN 4-09-217212-5 
  3. ^ a b 楠橋直「違った視点からも恐竜時代を見る ─桑島で見つかっている中生代の哺乳類─」『はくさん』第41巻第1号、2-3頁、ISSN 0388-4732 
  4. ^ a b c 平山廉「恐竜と哺乳類 : 化石が語る爬虫類3億年の歴史(続・こんな教材をどう扱うか)」『地学教育と科学運動』第11巻、地学団体研究会、1982年、119頁、doi:10.15080/chitoka.11.0_115ISSN 2432-0331 
  5. ^ a b 佐藤たまき首長竜」『化石』第85巻、日本古生物学会、2009年、70頁、doi:10.14825/kaseki.85.0_69ISSN 2424-2632 
  6. ^ a b c 松本涼子「骨の形から読み解く脊椎動物の進化」『自然科学のとびら』第19巻第4号、神奈川県立生命の星・地球博物館、2013年12月15日。 
  7. ^ a b 宮田隆 (2004年10月15日). “【カメの系統的位置と爬虫類の進化】”. 生命誌研究館. 2021年3月3日閲覧。
  8. ^ ゲノム解読から明らかになったカメの進化 -カメはトカゲに近い動物ではなく、ワニ・トリ・恐竜の親戚だった-』(プレスリリース)理化学研究所、2014年4月29日https://www.riken.jp/press/2013/20130429_1/2021年3月3日閲覧 
  9. ^ 平山廉「日本産化石カメ類研究の概要」『化石』第80巻、日本古生物学会、2006年、47頁、doi:10.14825/kaseki.80.0_47ISSN 2424-2632 


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