佐目毛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/15 06:02 UTC 版)
佐目毛(さめげ、英: double dilutes[1]、羅: gilvus[2])とは、変異型MATP遺伝子(クリーム様希釈遺伝子)をホモで持つ馬が発現する毛色である。英語では原毛色によりCremello, Perlino, Smoky Creamに分けられるが、日本語ではこれらを区別することは稀(それぞれ栗佐目毛 鹿佐目毛、青佐目毛)で、全て佐目毛として扱う場合が多い。
- ^ 二重希釈といった意味であり、一般的な用語ではない
- ^ 広義では月毛や佐目毛を含む
- ^ 両者ともMATPに変異を持つが、ヒトOCA4と、佐目毛の変異箇所は異なる
- ^ パソ・フィノなどごく一部の品種は佐目毛をアルビノと扱っているが、例外的
- ^ サラブレッドにおいて、クリーム様希釈遺伝子を持つ家系は、1966年生まれのMilkie(月毛)、1982年生まれのGlitter Please(月毛)及び1984年生まれのLemon Bits(月毛)の子孫に限られる。いずれも先祖に非サラブレッドの血の混入があったか、突然変異の可能性が考えられている。なお、Glitter PleaとLemon Bitsは兄妹で、その母Lucky Two Bitsは鹿毛として登録されているが、実際は河原毛であったとされる。Milkieの母も明るい鹿毛(河原毛?)であったとする証言がある
- ^ 網膜に存在する色素細胞で、メラニンを合成する。この細胞は白毛遺伝子の影響を受けない。また、佐目毛遺伝子によっても完全な脱色を受けることはない。なお、目の色を規定するのは、主に虹彩に存在するメラニン細胞であり、網膜色素上皮細胞の影響は少ない
- ^ 白毛は黒い目を持つ場合が多く、青い目を持つ個体は少ない。これは白毛遺伝子が虹彩のメラニン細胞に影響を与えにくいためであるが、佐目毛遺伝子の影響により薄い青色の目になる
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