事務総長の選出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 10:04 UTC 版)
「国際連合安全保障理事会における拒否権」の記事における「事務総長の選出」の解説
詳細は「国際連合事務総長の選出」を参照 事務総長は安全保障理事会の勧告に基づいて総会で任命される。そのため、拒否権を使って事務総長の選出を阻止することができる。1981年以降安全保障理事会では複数回の事前投票によって事務総長を選出している。事前投票において常任理事国がある候補者を「支持しない」とする投票は、拒否権に相当すると考えられている。事務総長の正式な推薦は満場一致で承認される。事前投票は無記名ではあるものの、どの常任理事国が拒否権を行使したかは推測が可能である。ただしこれが安全保障理事会決議に対する正式な拒否権行使として記録されることは無い。 全ての常任理事国が少なくとも1人の事務総長候補に対して拒否権を行使している。1950年にアメリカはソ連の拒否権を回避するため、安全保障理事会の勧告無しにトリグブ・リーの任期を延長するよう総会に要請した。しかし、1953年以降の事務総長は全て安保理常任理事国の全会一致で推薦されている。
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