久保田慶子とは? わかりやすく解説

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久保田慶子

久保田慶子の俳句

かの地主白露に白き鶏放ち
シリア去る人の髯枯れ吹かれをり
ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ
ロザリオや一つ日傘に老夫婦
冬葡萄暗涙となり宙に垂れ
冬錆びのナポレオン号碇泊す
力草軍靴の迫る匂ひもつ
勲章の汚れて寒き飾窓
厚物の枯れゆくやうに犬は死す
向日葵の裏ばかり見ゆ?作り
国境へ鳥兜の原広がりぬ
地下室の林檎九月を牢記して
夜の電話声の彼方に薔薇ありて
娘の電話メーデーの歌が中をゆく
巡礼は薔薇の高さにひざまづく
常夏や朝鮮訛の怒り投ぐ
星祭赤子ら母の名札負ふ
曼珠沙華聖書に遺る父の印
月光の天門教会猫入りゆく
月光の射たる青あり木の林檎
朧夜や久女を読みて目を病みぬ
朱欒割く踏絵のあとの涙あり
梅雨深しヨルダン硬貨の王汚れ
棕櫚の花イスラムの唄こぼれ降る
椰子の実は火色暮れゆく鄙の兵
水飲めば桜紅葉の母国あり
法螺吹きの姉の鶴子へ桜咲く
濃霧ゆく乳房張りたる山羊に会ふ
灯の中に明日咲く朝顔国ざかひ
点々と無花果の芽よ兵肥えて
猫柳朝鮮の唄また聞きぬ
百合の香の黒人とわれ鏡中に
石蜜や玄奘三蔵と夏に入る
秋天や古城は骨の宴なり
竜の玉獣の言葉わかると言ふ
芋嵐ゴッホの道は遠のきぬ
花火果つ桔梗の色の空と屋根
葦原に白馬日本語へ振り向きぬ
蒙古馬同じ銀河と眠るらむ
蕗下げて仏の顔の切手買ふ
農学部流星の馬梅雨に病む
野の色や裸馬の目がある水鏡
野葡萄や頭蓋のごとく壺干され
離れさる風船灼けて大西洋
雪の空父の中年知らざりし
雲くらき父母の国より百合根くる
馬追が髭立ててゆく獄の道
鰯干すスカートの裾八重に咲き
鶏食ひしわれカンナより高く立つ
黄菅流れ鋳物の町の灯の色へ
 




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