略綬
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略綬(りゃくじゅ)は、勲章・記章の受章者がそれらを佩用しないときに受章歴を示すために着用する綬(リボン)である。日本の政令で定められている“略綬”は円形で、欧米ではロゼットと呼ばれるものに相当する。しかし、日常多く見られるのは軍人等が制服に着けている長方形のものであり、一般的にも“略綬”と呼ばれているものはこのタイプを指すことが多い。これは、欧米では“ribbon bar”、“breast ribbon”、“service ribbons”(英)、Service ruban(仏)、“Bandschnalle”(独)等と呼ばれているものであり、日本では内閣告示によって個人での作成と制服への着用が可とされているものである。
- ^ 英・仏等ではこれも Rosette と呼ばれている。その名の通り、その勲章の円形略綬と同形式のものもある。
- ^ 二級鉄十字章等は、授与される際に付属している綬がボタンホールに装着するタイプなので、胸に着けるためには個人で改造しなければならなかった。また、帝政時代は勲章・記章が領邦毎に発行されており、取り付け方法も統一されていなかった。
- ^ 『MAMOR』(扶桑社)各号の「Air Mail」参照。
- ^ 陸軍の場合 Army Regulation 670–1 Chapter 29–11
- ^ Army Regulation 670–1 Chapter 24–12b他
- ^ Army Regulation 670–1 Chapter 20–10(12) 他
- ^ UNITED STATES NAVY UNIFORM REGULATIONS Article 3207〜3212 他
- ^ 勲章等着用規程(昭和39年4月28日総理府告示第16号)
- ^ 日本の場合、異なる種類の勲章でも下位の勲章を上位の勲章の後に授与されることはないので、このように規定されている(勲章等着用規程第七条)が、イギリス等ではその様なケースも珍しくないので、着用序列が詳細に決められている。
- ^ 金鵄勲章は軍人にとって最高の栄誉とされたので、この序列にかかわらずトップにもっていく者もいた。
- ^ 「インタビュー・制服の思い出」[『自衛隊1982ユニフォーム・個人装備』]
- ^ 香原勝文「自衛隊制服物語」[『自衛隊1982ユニフォーム・個人装備』]
- ^ 制服用の略綬に関する規程(平成15年5月1日内閣府告示第10号)
- ^ 勲章等及び略綬の着用について(通知)昭和57年(1982年)10月29日海幕総第4460号
- ^ 外国勲章等の着用について(通達)平成22年(2010年)9月10日陸幕人計第592号
- ^ a b 防衛記念章の制式等に関する訓令昭和56年11月20日防衛庁訓令第43号。防衛省情報検索サービス
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