マイヤーの関係式
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マイヤーの関係式(マイヤーのかんけいしき、英語: Mayer's relation)とは、理想気体の2つの熱容量の関係を与える式である。ドイツ人物理学者ユリウス・ロベルト・フォン・マイヤーが、1842年に熱の仕事当量を初めて発表した際に用いた[1]。 マイヤーの関係式は理想気体の状態方程式から導かれる関係式であり、理想気体や半理想気体では厳密に成り立つが、実在気体では近似的にのみ成り立つ。
出典
- ^ 山本 (2009), pp. 328–334.
- ^ 『化学熱力学』p. 27.
- ^ a b c 「マイヤーの関係」『物理学辞典』三訂版, 培風館.
- ^ a b 「比熱」『岩波理化学辞典』第5版 CD-ROM版, 岩波書店.
- ^ a b 高林 (1999), p. 184.
- ^ a b c 原島 (1978), p. 72.
- ^ a b 『ムーア物理化学』p. 48.
- ^ 特記ない限り本文中の熱容量は次のサイトに依る: “Thermophysical Properties of Fluid Systems”. NIST. 2018年7月8日閲覧。
- ^ a b c 『バーロー物理化学』p. 256.
- ^ 『バーロー物理化学』p. 157.
- ^ 原島 (1978), p. 27.
- ^ 『バーロー物理化学』p. 156.
- ^ 原島 (1978), p. 71.
- ^ 『ゾンマーフェルト理論物理学講座』p. 60
- ^ a b 『バーロー物理化学』p. 257.
- ^ 『ルイスランドル熱力学』p. 135.
注釈
- ^ ジェームズ・プレスコット・ジュールが気体の断熱自由膨張についての実験を行ったのは、マイヤーの発表の後である。マイヤー自身は19世紀初頭に行われたジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサックの実験を引用している。
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