ボウズニラとは? わかりやすく解説

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坊主韮

読み方:ボウズニラ(bouzunira)

ボウズニラ科の海産動物

学名 Rhizophysa eysenhardtii


ボウズニラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/04 16:00 UTC 版)

ボウズニラ
分類
: 動物界 Animalia
: 刺胞動物門 Cnidaria
: ヒドロ虫綱 Hydrozoa
: クダクラゲ目 Siphonophora
亜目 : 嚢泳亜目 Cystonectae
: ボウズニラ科 rhizophysiidae
: ボウズニラ属 Rhizophysa
: ボウズニラ R. eysenhardtii
学名
Rhizophysa eysenhardtii
Gegenbaur1859

ボウズニラ学名Rhizophysa eysenhardtii)はクダクラゲの一種。カツオノエボシなどと同様の、群体性の浮遊性ヒドロ虫である。暖海性で春に見られる。

一般にはクラゲとされるがその体は複数のポリプから構成され、クラゲの傘にあたる位置の気泡体から幹群をもった細長い幹が出、触手、対になった栄養体とその間から生えた生殖体叢からなる。

気胞体は高さ10-17mm、幅5-9mm、伸縮性に富む幹は3cm-数mまで伸縮する。種名の「ボウズ」は坊主頭に似た気泡体に、「ニラ」は魚や植物の棘を意味する「イラ」の訛に由来する。

毒性はとても強く、漁師などが網を引き揚げるとき、本種などの被害を受けている。

カリフォルニア湾での調査では、昼行性で、魚の稚魚のみを選択的に捕食していることが示された。1個体は1日に平均8.8匹の稚魚を捕らえ、3-7時間かけて消化する[1]

近縁種にコボウズニラ Rhizophysa filiformis があるが、本種の体色が淡紅色であるのに対し、コボウズニラは淡緑色であること、本種は触手の側枝が単純な糸状であるのに対し、コボウズニラは複雑に発達した3タイプの側枝を持つことで区別できる[2][3]

脚注

  1. ^ Purcell, Jennifer E. (1981). “Feeding ecology of Rhizophysa eysenhardti, a siphonophore predator of fish larvae”. Limnol. Oceanogr 26 (3): 424-432. 
  2. ^ Rhizophysa eysenhardti in Marine species identification portal”. 2015年1月20日閲覧。
  3. ^ Rhizophysa filiformis in Marine species identification portal”. 2015年1月20日閲覧。


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