ローマ皇帝群像
(ヒストリア・オーガスタ から転送)
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『ローマ皇帝群像[注釈 1]』(ローマこうていぐんぞう、羅: Historia Augusta)は、117年から284年にかけてのローマ皇帝および簒奪者たちの伝記集で、ヒストリア・アウグスタと呼ばれるケースも多い。
注釈
- ^ 南川高志の序文によれば、それまで『皇帝列伝』などという題で呼ばれていたこの書に、スエトニウスの作と区別する意味で訳題『ローマ皇帝群像』の名を提案したのは内山勝利である。
- ^ アウレリアヌスの治世である273年にエジプトで反乱が起きて鎮圧されている。フィルムスのモデルはこの事件の首謀者であったとみられるが、他の史料には反乱の首謀者の名前も経歴も全く伝えられていない。このため、フィルムスに関しては名前も含めて創作であると考えられる(『ローマ皇帝群像<4>』、pp.201脚注、執筆:井上文則)。
- ^ 井上文則はマクシムスがルキウス・ウェルスの独立した伝記を立てなかったために、マクシムスの著作を引用したとしても、共同統治をしたマルクス・アントニヌスの伝から不十分な抜き出しをするしかなかった、とみている(『ローマ皇帝群像<4>』解題、pp.290-291、執筆:井上文則)。
出典
- ^ David Magie, Introduction to the Loeb translation, p. xi.
- ^ Magie, pp. xxiv-xxv.
- ^ "The Cambridge History of Classical Literature", E. J. Kenney, Wendell Vernon Clausen, p43, Cambridge University Press, 1983,ISBN 0521273714
- ^ Magie, p. xxxii; Syme (1971), p. 1.
- ^ Syme (1971), p. 2.
- ^ 『ローマ皇帝群像<4>』解題、pp.262-266、執筆:井上文則
- ^ 『ローマ皇帝群像<4>』解題、pp.267-274、執筆:井上文則
- ^ Syme (1971), pp. 54ff.
- ^ Syme (1971), pp. 56-7.
- ^ a b Syme (1971), pp. 146ff.
- ^ Syme (1971), p. 76.
- ^ a b "The Christian Ministry",Joseph Barber Lightfoot, p70, org pub 1868
- 1 ローマ皇帝群像とは
- 2 ローマ皇帝群像の概要
- 3 登場する皇帝一覧
- 4 文献
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