パガニーニ・クァルテット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 09:42 UTC 版)
「ストラディバリウス」の記事における「パガニーニ・クァルテット」の解説
その名の通り、伝説的なヴァイオリニストニコロ・パガニーニが所有していたクァルテット。ヴァイオリン2挺、ヴィオラ、チェロで構成される。1994年から2017年8月現在まで、全て日本音楽財団がコーコラン美術館から購入し、所有している。コーコラン美術館にこのクァルテットを寄贈したアンナ・E・クラーク夫人の意志により、4挺を常にセットとして四重奏団に貸与されている。クリーヴランド弦楽四重奏団、東京クヮルテットなどが使用し、2013年12月よりハーゲン弦楽四重奏団が使用している。 愛称種別制作年所有者備考パガニーニ・コンテ・コツィオ・ディ・サラブーエ(Paganini-Conte Cozio di Salabue) Vn 1727年 日本音楽財団 パガニーニが所有する前は、著名なヴァイオリン収集家イグナツィオ・アレッサンドロ・コツィオ・ディ・サラブーエ伯爵が所有していた。サラブーエ伯爵は、他に「メサイア」、「ムンツ」などのストラディバリウスを所有していたことでも知られる。このヴァイオリンはパガニーニが実際に弾いたと言われており、通常のストラディバリウスとはやや異なる力強い音が鳴るのが特徴である。 パガニーニ・デサン (Paganini-Desaint) Vn 1680年 日本音楽財団 パガニーニ・メンデルスゾーン (Paganini-Mendelssohn) Va 1731年 日本音楽財団 「メンデルスゾーン・クァルテット」と呼ばれていたセットの一部で、パガニーニが所有する前はベルリンのメンデルスゾーン一族が所有していた。 パガニーニ・ラーデンブルク (Paganini-Ladenburg) Vc 1736年 日本音楽財団 パガニーニが所有する前はメンデルスゾーン一族が所有していた。
※この「パガニーニ・クァルテット」の解説は、「ストラディバリウス」の解説の一部です。
「パガニーニ・クァルテット」を含む「ストラディバリウス」の記事については、「ストラディバリウス」の概要を参照ください。
- パガニーニ・クァルテットのページへのリンク