ノストラダムスの大予言 (映画)
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『ノストラダムスの大予言』(ノストラダムスのだいよげん)は、1974年8月3日に公開された特撮映画。副題は『Catastrophe 1999』[注釈 2]、ポスターなどのビジュアルには付されているが、完成した実際の映画プリントに副題はない。製作は東宝映像と東宝映画、配給は東宝[3]。カラー、シネマスコープ(パナビジョン)[出典 4]。『ルパン三世 念力珍作戦』と同時上映された[1][3]。1974年の邦画部門の興行収入第2位[12]。文部省(現:文部科学省)の推薦映画でもあった[出典 5]。
注釈
- ^ 東宝公式サイト映画資料室では、「112分」と記述している[5]。
- ^ これは海外公開時のタイトルとして予定されていたが、『THE LAST DAYS OF PLANET EARTH』に変更された[4]。
- ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、『日本沈没』のヒットにより急遽制作されたと記述している[10]。
- ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、内容がスペクタクルではなく恐怖パニックであったことを敗因としている[10]。
- ^ ただしこの批判は、良玄の独白が前述の生産活動停止の提言から「「生産圏と生活圏の完全分離」「食糧危機に備え食品統制分配を実施」「ヒエ・アワを食っても生きていけるように体質を改善」などと続いていき、終に「人口抑制のためには弱き者、能力無き者は・・・」とジェノサイドを肯定しかねない発言に至る流れを遮るように放たれたものであり、その批判に対する「(これらを実行してでも)人類を存続させることこそ真のヒューマニズムだ」という良玄の反論に対しては、「君の発言はナチスを思わせる」との批判が重ねられた。
- ^ 国会内でのラスト・シークエンスの中でも、人類が滅亡へと向かう映像が展開されてゆくが、これらはそれ以前のシーンで起こる災害や天変地異が「劇中、実際に起こった出来事」であるのに対し、良玄の言にもある通り「このままでは、こうなる」という良玄の警告をビジュアル化したものとなっている。
- ^ a b c d 書籍『ゴジラ 全怪獣大図鑑』では、「不明」と記述している[24]。
- ^ 書籍『東宝特撮映画全史』では、ナレーターと記述している[33]。
- ^ 東宝公式サイト映画資料室では、中川三治と記述している[5]。
- ^ 書籍『東宝特撮映画大全集』では、明の兄と記述している[19]。
- ^ a b 書籍『東宝特撮映画大全集』では、紫外線で焼け出される家族と記述している[19]。
- ^ 書籍『東宝特撮映画大全集』では、明の兄の妻と記述している[19]。
- ^ 通常なら青く着色するところを食紅で着色している。
- ^ 食人シーンは準備稿から記述されており、決定稿では削除されていたが、完成作品で復活している[27]。
- ^ 竹書房の『ゴジラ画報』で本作品と『獣人雪男』の解説が掲載されていたが[2]、増補版『ゴジラ画報 第3版』では別内容に差し替えられている。
- ^ 食人シーンも含まれるが、削除されずに収録されている。
出典
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- ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 147, 構成・文 中村哲「東宝SF/怪獣映画・海外版大研究」
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- ^ 『産経新聞』産経新聞社、1974年7月25日付テレビ欄。
出典(リンク)
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- 1 ノストラダムスの大予言 (映画)とは
- 2 ノストラダムスの大予言 (映画)の概要
- 3 キャスト
- 4 スタッフ
- 5 本編修正およびビデオソフト未発売についての経緯
- 6 サウンドトラック
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