ネガティブな出来事の方が記憶が汚染されやすい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 22:53 UTC 版)
「記憶の汚染」の記事における「ネガティブな出来事の方が記憶が汚染されやすい」の解説
Otgaar(2008)の研究において、ニュートラルな記憶とネガティブな出来事の記憶について、どちらが埋め込みやすいか実験を行った。 小学校2年生の児童76人に対して、教室の引っ越し(ニュートラルな出来事)と、先生に隣の人の答えを写すなと注意(ネガティブな出来事)の記憶が埋め込まれるか実験した。 その結果、子供たちは、聴き取りの1回目にニュートラルな出来事は50%、ネガティブな出来事は75%、2回目にはニュートラルな出来事は60%、ネガティブな出来事は90%が実際に起きた出来事だと報告した。 いずれの出来事も、小学校1年生の時に体験したことが無い出来事である。実験結果からわかるように、ネガティブな出来事(嫌な出来事)の方が、偽りの記憶を埋め込みやすい。 トラウマや体験したことがない性的被害や虐待等の、偽りの記憶が埋め込まれやすいのも、この効果が影響している。
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