チャイナセブン
中国共産党中央政治局常務委員会の第18期常務委員として任命された7名の幹部の総称。中国共産党・第5世代最高指導部として、2012年11月に正式に決定された。
チャイナセブンの顔ぶれは、習近平、張徳江、李克強、劉雲山、兪正声、張高麗、王岐山となっている。その筆頭に位置する習近平は、 元国家副主席であり、新たに総書記に就任した。2013年春にも国家主席に就任すると見られている。
習近平と李克強の2名は前期(第17期)常務委員のメンバー9名、通称「チャイナナイン」にも名を連ねており、共に次世代の最有力人物として注目されていた。チャイナセブンの他5名は新任である。
チャイナセブンの成立は、10年にわたって続いた胡錦濤政権が退き、世代交代が行われたことも意味する。習近平は11月15日に開催された中央政治局常務委員会の第18期・第1回大会において、政治の腐敗の浄化などを宣言した。
チャイナナインのトップを務めてきた胡錦濤元国家主席、温家宝元首相らは、完全に引退するとされている。
中国共産党中央政治局常務委員会
(チャイナセブン から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/16 01:05 UTC 版)
中国共産党中央政治局常務委員会(ちゅうごくきょうさんとうちゅうおうせいじきょくじょうむいいんかい)は、中国共産党の最高意思決定機関。憲法に於いて「中国共産党が国家を領導する[注釈 1]」と規定されている中華人民共和国の政治構造において、事実上国家の最高指導部でもある。
注釈
- ^ 高橋(2007年)、495ページによると中華人民共和国憲法における「領導」の意味は「上下関係を前提とした指導の関係」である。坪田(2009年)、93ページ、脚注1によると中国共産党が使用する「領導」は「(絶対的な)指揮命令および服従を強いる権限を含む意味」がある。
- ^ 鄧小平が中央委員を退くに伴い、第13回党大会で「中央軍事委員会主席は中央政治局常務委員から選出する」との条文を党規約から削除している。また、この時期は国家主席・全人代常務委員長・政治協商会議主席も鄧小平と同世代の「八大元老」の中から選ばれ中央政治局常務委員でない者が就任する例が多かった。
- ^ 礼記の「刑不上大夫」から出た言葉。ただし、「刑不上大夫」は「礼不下庶人」と対になっており「大夫は廉恥を知る者のはずなので刑ではなく礼によって身を律する、庶人はそれができないので刑によって取り締まる」ということで本来は別に大夫を寛大に扱う趣旨ではなかった。
- ^ 「党組」とは各国家機関・組織におかれた中国共産党の領導組織。正副書記と成員の数名で構成され、その構成員は当該機関の幹部と同一。坪田(2009年)、96ページ、脚注7。
出典
- ^ 坪田(2009年)、103ページ。
- ^ 坪田(2009年)、104ページ。
- ^ 曽・小口(2002年)、52ページ。
- ^ 中国前最高指導部の周永康氏は「拘束」されたのか…警察の“バック”、政局に激震も 産経新聞 2013年12月14日
- ^ 工藤哲・米村耕一「習近平体制発足 攻防の末『二重の院政』」『毎日新聞』2012年11月16日付記事、大阪版3面。
- ^ 河崎真澄「中国共産党 習総書記体制が発足 最高指導部を減員」『産経新聞』2012年11月16日付記事、大阪版1面。
- ^ 「中国共産党規約(第三章)党の中央組織」中国共産党ニュース(人民網日本語版)を参照(2012年12月1日閲覧)。
- ^ 坪田(2009年)、100 - 103ページ。
- ^ 坪田(2009年)、101 - 102ページ。
- ^ “中共二十届一中全会公报-新华网”. www.news.cn. 2022年10月23日閲覧。
- 1 中国共産党中央政治局常務委員会とは
- 2 中国共産党中央政治局常務委員会の概要
- 3 会議制度
- 4 関連項目
- チャイナセブンのページへのリンク