チェルノレス文化
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チェルノレス文化(チェルノレスぶんか、英語:Chernoles culture, Chornolis culture, Chornolis'ka (Black Forest) culture, Chornoles culture; ウクライナ語:Чорноліська культура、チョールノリース文化[1])または黒森文化は、前11世紀ごろから前8世紀ごろを最盛期として前3世紀ごろまでにかけて黒海の西北部、ドニエステル川とドニエプル川に挟まれた森林ステップ地域を中心に広がっていた文化。遺跡の名称は、中央ウクライナ、キロヴォフラード州の「黒森 (キロヴォフラード州)」(Чорний ліс;チョールニー・リース)と呼ばれる大きな森林で発見されたことにちなんで名付けられた。スラヴ語派の各民族、すなわちスラヴ人の起源における決定的に中心的な文化と考えられ、後の時代のこの地域の諸文化の絶え間ない融合や分裂のプロセスを経てさまざまな文化や国家に分かれたあとでも、元をたどるとこのチェルノレス文化に行き着く諸文化が現在のスラヴ人諸民族となっている。青銅器時代から鉄器時代への変遷期の文化で、両方の時代の特徴が見られる。同じ地域に広がっていた青銅器文化のベログルードフ文化とその南のコマロフ文化から発展したものと推定されている。地理的には、トシュチニェツ文化の東部地域と一致する。
- 1 チェルノレス文化とは
- 2 チェルノレス文化の概要
- 3 参考文献
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