タリーフィッシャー‐かんけい〔‐クワンケイ〕【タリーフィッシャー関係】
タリー・フィッシャー関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/02 15:57 UTC 版)
タリー・フィッシャー関係(Tully-Fisher relation)は、1977年にR. ブレント・タリーとJ. リチャード・フィッシャーが発表した、渦巻銀河の絶対等級(質量に比例する)と速度幅(回転曲線の大きさ)の間の経験論的な関係である。光度とは、単位時間当たりに銀河から放出される光エネルギーの量であり、銀河までの距離が分かっている場合には相対光度から計算できる。速度幅はスペクトル線の偏移とドップラー効果から計算できる。
- 1 タリー・フィッシャー関係とは
- 2 タリー・フィッシャー関係の概要
タリー・フィッシャー関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 08:27 UTC 版)
「宇宙の距離梯子」の記事における「タリー・フィッシャー関係」の解説
詳細は「タリー・フィッシャー関係」を参照 タリーとフィッシャーによって、円盤銀河の絶対等級は、回転速度の4.5乗に比例することがわかった。銀河の回転速度は光のドップラー効果を用いて観測できるので、この方法によって銀河までの距離が確定できる。 ただし、この関係は理論的裏づけがない経験則なので、今後発見・観測されるすべての銀河がこの関係を満たす保証はまったくない。また、この比例関係の精度はあまり高くないことがわかっているので、距離の精度もあまり高くはならない。 フェイバーとジャクソンによって、楕円銀河の絶対等級が銀河内の星の固有運動による速度の標準偏差の4乗に比例するという、フェイバー・ジャクソン関係が見つけられている。こちらは銀河内の星の固有運動を測定する事が困難であるために、タリー・フィッシャー関係ほどは用いられていない。
※この「タリー・フィッシャー関係」の解説は、「宇宙の距離梯子」の解説の一部です。
「タリー・フィッシャー関係」を含む「宇宙の距離梯子」の記事については、「宇宙の距離梯子」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- タリー・フィッシャー関係のページへのリンク