スーパーヘテロダイン受信機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/11 06:47 UTC 版)
スーパーヘテロダイン受信機(スーパーヘテロダインじゅしんき、英: superheterodyne receiver[1])は、ヘテロダインにより、受信した電波を一旦中間周波数の信号に変換する方式(スーパーヘテロダイン方式)を使った受信機のこと。スーパーヘテロダイン方式は、ラジオやテレビの受信機で性能の高い方法として使われる。
注釈
- ^ 周波数の差の式が絶対値表現なのは、局部発信周波数 fLO が受信周波数 fo より高い場合に周波数が負にならないようにしたものである。
- ^ 7極周波数変換管など。なおトランジスタが安価に供給される現代では安定性その他の面から局部発信回路と混合回路とを分離する設計が少なくない
- ^ ただし、「うなり」の項目で説明している振幅の和(周波数f1とf2の信号の単純な和は、周波数|f1-f2|の包絡線の形を持つ、周波数 ( f1 + f2 ) ÷ 2( ← ÷ 2に注意)の信号になる)によるものではなく、ヘテロダインの項目で説明しているように混合器による、変位の積によるものである。
- ^ 米軍の放出品や秋葉原などの電気街で仕入れた部品、故障したラジオから剥ぎ取った部品を用い、手作りでラジオを組み立てるのが、ちょうどよい小遣い稼ぎとなった[11]。
出典
- ^ 「superheterodyne」は「supersonic heterodyne」に由来し、英語では「superhet」と略記されることもある。
- ^ 「TV受信機中間周波数の選定」『テレビジョン』第15巻第6号、映像情報メディア学会、1961年、doi:10.3169/itej1954.15.358、2023年8月28日閲覧。
- ^ “テレビ技術史概要と関連資料調査” (pdf). 技術の系統化調査報告. 国立科学博物館. p. 202. 2023年8月9日閲覧。
- ^ 英: high side injection
- ^ 英: low side injection
- ^ “TNJ-033「ejωt」を考えるなかで出会うイメージ除去ミキサや超高速ADC(中編:イメージ除去ミキサなるものを考える)”. アナログ・デバイセズ. 2023年8月8日閲覧。
- ^ 梅原優. “広帯域ダイレクトコンバージョン受信機のウェーバー式イメージ抑圧法の改良に関する研究” (pdf). 横浜国立大学新井研究室. 2023年8月8日閲覧。
- ^ 英: image rejection ratio
- ^ 当時は500 kHz以上を全て「short wave」と称していた。
- ^ “国民型受信機 (戦後の認定受信機)”. 日本ラジオ博物館. 2023年8月9日閲覧。
- ^ “アマチュアの自作ラジオ”. 日本ラジオ博物館. 2023年8月9日閲覧。
- 1 スーパーヘテロダイン受信機とは
- 2 スーパーヘテロダイン受信機の概要
- 3 設計の変遷
- 4 歴史
- 5 脚注
- 6 外部リンク
スーパーヘテロダイン受信機
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「中間周波数」の記事における「スーパーヘテロダイン受信機」の解説
スーパーヘテロダイン受信機では、局部発振器(ローカルオシレータ)と目的の信号を混合器で混合し、それぞれの周波数の差を、濾波・増幅等の処理を施して使用する周波数を中間周波数という。中間周波数をミキサによりさらに別の中間周波数に変換する場合があり、その場合、第1中間周波数(1st IF)、第2中間周波数(2nd IF)、…と区別して呼ばれる。 従来の技術常識よりも低いIFを使ったシステムの場合、ローIFと呼ばれることがある。ダイレクトコンバージョン受信機の場合は、ゼロIFと呼ばれることがある。
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