スプートニクの恋人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 13:39 UTC 版)
『スプートニクの恋人』(スプートニクのこいびと)は、村上春樹の長編小説。
注釈
- ^ 登場人物のかえるくんは言う。「理解とは誤解の総体に過ぎないと言う人もいますし、ぼくもそれはそれで大変面白い見解だと思うのですが、残念ながら今のところぼくらには愉快な回り道をしているような時間の余裕はありません」[3]
- ^ すみれが飼い猫に食べられてしまった老女についての新聞記事を読み上げる場面と、ミュウが中学校のときにシスターから聞かされたカソリックの講話をすみれに話す場面は、「人喰い猫」が元になっている。
- ^ 村上は期間限定サイト「村上さんのところ」で次のように述べている。「僕はときどき夜中に聞こえるはずのない音楽を聴くことがあります。『スプートニクの恋人』の中に、ギリシャの島で真夜中にお祭りの音楽が聴こえてきて、それを探しに行く話が出てきますが、これはほんとうにあったことです」[7]
- ^ 村上は歯科医を作品の中で登場させることが比較的多い。「眠り」(1989年)の主人公の夫、『国境の南、太陽の西』(1992年)のイズミの父親など。
- ^ 村上の短編小説「ファミリー・アフェア」の語り手は、デートに誘った女の子がバーでバナナ・ダイキリを飲むことについて皮肉めいた表現をする。なおバナナ・ダイキリが登場する娯楽作品では映画『ゴッドファーザー PART II』(1974年)がよく知られている。フレド(ジョン・カザール)の悲哀をあらわす小道具として登場する。
- ^ 長編『騎士団長殺し』に語り手と友人の次のような会話がある。「記憶喪失はヒッチコックだってつかっている」「『白い恐怖』か。あれはヒッチコックの中じゃ二流の作品だ」[12]
出典
- ^ 「村上春樹『海辺のカフカ』について」、2008年11月23日閲覧。(2006年12月2日時点のアーカイブ)
- ^ 本書、講談社文庫、202頁。
- ^ 『神の子どもたちはみな踊る』新潮社、2000年4月、132頁。
- ^ 『少年カフカ』新潮社、2003年6月、451頁。
- ^ 『スメルジャコフ対織田信長家臣団』朝日新聞社、2001年4月、読者&村上春樹フォーラム299。
- ^ 『クロニック世界全史』(樺山鉱一)|講談社BOOK倶楽部
- ^ 不思議なできごとが…… (2015年1月30日) - 村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト
- ^ 本書、講談社文庫、8頁。
- ^ 本書、講談社文庫、10頁。
- ^ 本書、講談社文庫、14頁。
- ^ a b 本書、講談社文庫、16頁。
- ^ 『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』 新潮社、2017年2月24日、420頁。
- ^ 本書、講談社文庫、29頁。
- ^ 本書、講談社文庫、49頁。
- ^ 本書、講談社文庫、54頁。
- ^ 本書、講談社文庫、89頁。
- ^ 本書、講談社文庫、100頁。
- ^ 本書、講談社文庫、102頁。
- ^ 本書、講談社文庫、104頁。
- ^ 本書、講談社文庫、114頁。
- ^ 本書、講談社文庫、166頁。
- ^ 本書、講談社文庫、203頁。
- ^ 本書、講談社文庫、205頁。
- 1 スプートニクの恋人とは
- 2 スプートニクの恋人の概要
- 3 概要
- 4 登場する文化・風俗等
- 5 翻訳
- 6 関連項目
固有名詞の分類
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