シルバートン・マウンテンとは? わかりやすく解説

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シルバートン・マウンテン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/17 03:41 UTC 版)

シルバートン・マウンテン
所在地 アメリカ合衆国 コロラド州シルバートン
座標 北緯37度53分05秒 西経107度39分55秒 / 北緯37.88470度 西経107.66529度 / 37.88470; -107.66529座標: 北緯37度53分05秒 西経107度39分55秒 / 北緯37.88470度 西経107.66529度 / 37.88470; -107.66529
標高 13,487フィート (4,111 m) - 10,400フィート (3,200 m)
ゲレンデ面積 736ヘクタール(1,819エーカー)
索道 1基
テレインパーク 0
降雪量 11.4-12.7 m(450-500 in)
公式サイト シルバートン・マウンテン・オフィシャル・ウェブサイト
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シルバートン・マウンテン(Silverton_Mountain)は、アメリカ合衆国コロラド州シルバートン近郊に位置するスキー場で、2002年1月19日にオープンした[1]

上級者スキーヤーやスノーボーダーに人気のあるシルバートン・マウンテンには、二人乗りのチェアリフトが1基だけ設置されており、パトロール未巡回またコース未整備が売りで、リフトに乗る際には常に雪崩対策ギアの装着が必須である。このスキー場ではリフトまたはヘリコプターを利用して(頂上からハイクアップすれば、更に奥のエリアにアクセス可能)、ガイドあり/なしで、手付かずの自然を丸ごと楽しめる。リフトでアクセス可能なエリアは736ヘクタール(1,819エーカー)。エキスパート/上級者向けの滑走エリア(◆◆)のみで構成されている。さらに、ヘリコプターでアクセスできる滑走エリアは8,903ヘクタール(22,000エーカー)を超えており、いずれのエリアからもベースエリアに戻ることが可能である [2]。 シルバートン・マウンテンの12〜3月中旬までの期間は、ヘリコプターまたはリフト利用のどちらの場合も、「ガイド付き」でのみの滑走となっており、3月中旬〜4月中旬のシーズン最終日までの期間は、ヘリコプターまたはリフトを利用して、ガイド付きまたはガイドなしで自由に滑走できる。このスキー場では滑走エリアを最適に保つため、月・火・水は閉山となり、木・金・土のみオープンとなる(天候また雪の状態によってはオープンしない日もある)。

詳細

アドベンチャー、パウダー、急斜面で名高いシルバートン・マウンテンは、コロラド州サンワン郡の歴史的な鉱山町シルバートンからわずか10キロ(6マイル)ほどの距離に位置している。このスキー場の最高地点は標高4,263m(13,487ft)で、北米で最も標高の高いところに設置されているスキー場である。滑走エリアはエキスパートと上級者向けに特化されており、自然な地形だけで構成されている[3]

この山は、リフトでアクセス可能な736ヘクタール(1,819エーカー)のエリアに加えて、ハイクアップやヘリコプターでアクセスできる8,903ヘクタール(22,000エーカー)以上の滑走エリアを提供している。整備されたコースや切り開かれたコースは存在せず、上級スキーヤーやスノーボーダーはここで世界有数のロング・パウダー・ランを楽しむことができる。サンワン山脈の標高の高さに加え、一日の滑走者数が限られていることもあり、通常雪質は非常に良い状態を保っている。

このスキー場ではシーズンの一定期間は、ガイド付きでのみの滑走が提供されている。8人またはそれ以下のガイド付きグループがゲレンデへハイクアップでアクセスする際には、通常5〜45分程度かかる。広いボウルや急な斜面の狭いシュートへ行く場合には、15分から1時間程度の時間が必要である。

すべてのスキーヤーおよびライダーには、雪崩対策の安全装備の着用が義務付けられている。必須装備は、雪崩ビーコン、金属製のシャベル、およびプローブの3つで、これらは現地でレンタルすることも可能。ガイド付きスキーの空き状況は少ないため、予約が推奨されている。ガイドなしの期間が始まっても、ガイド付きオプションは引き続き利用可能である。

2012年1月14日、25歳のシドニー・エリザベス・オーエンスは、ガイドとともに「リフ」コースを滑走中に転倒し、約457m(1,500フィート)下まで滑落した。スキーパトロールによる蘇生作業が行われたが、救急車が到着した時点で死亡が確認された。事故が発生したのは、彼女がその日に初めて滑走した際で、転倒の原因はビンディングの故障とされている [4]

ヘリスキー

シルバートンのシンボル「ビルボード」コースへ上がる途中の、小さな蛇腹斜面への降下風景

シルバートン・マウンテンは、アメリカ本土で唯一ヘリスキーを提供するスキー場である。そのヘリコプターでアクセスできる滑走エリアは、上級者およびエキスパートレベルのスキーヤーまたスノーボーダー専用とされている。

歴史

シルバートン・マウンテンは、アーロンとジェン・ブリルによって設立され、2002年1月19日にマンモス・マウンテン・スキー場から購入したダブルチェアリフト1基で営業を開始した。バックカントリースキーで知られるこのスキー場では、雪崩レベルI、雪崩レベルII、バックカントリー101といった教育プログラムも提供されている。環境への影響を最小限に抑える設計がされており、開発よりも純粋にスキーを楽しむことが重視されているため、コンドミニアムや高速チェアリフトの建設は予定されていない[5]。USAトゥデイ誌の一般投票による「コロラド、ユタ、カリフォルニア、ネバダ州の西部エクストリーム・スキー」分野で、ベスト・オブ・ザ・ウエスト(西部1位)に選ばれている[6]

テレビ・映画露出

マップ

出典

  1. ^ Silverton's website”. 2012年2月8日閲覧。
  2. ^ Silverton Mountain”. 2013年3月1日閲覧。
  3. ^ “Silverton Mountain Stats”. https://silvertonmountain.com/mountain/stats/ 2020年12月17日閲覧。 
  4. ^ Grenoble, Ryan (2012年1月17日). “Sydney Elizabeth Owens Killed Skiing Silverton Mountain”. huffingtonspost.com (The Huffington Post). http://www.huffingtonpost.com/mobileweb/2012/01/17/sydney-elizabeth-owens-silverton-mountain-death_n_1210927.html 2012年2月8日閲覧。 
  5. ^ Blevins, Jason (2000年8月4日). “Ski Bum Creating His Dream Slope”. denverpost.com (The Denver Post). http://extras.denverpost.com/business/biz0806a.html 2013年10月3日閲覧。 
  6. ^ Dempsey, Jake (2006年12月12日). “Best of the West: Skiing in Colo., Utah, Calif. and Nev.”. usatoday30.usatoday.com (USA Today). http://usatoday30.usatoday.com/travel/destinations/2006-12-05-ski-west-2006_x.html 2013年10月3日閲覧。 



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