サポテカ文明とは? わかりやすく解説

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サポテカ文明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/29 14:51 UTC 版)

サポテカ(またはサポテックサポテカ文化サポテカ文明)は、メキシコ南部、オアハカ州モンテ・アルバンを中心として栄えていたとされる文明。その開始時期については、先古典期前期末のサン・ホセ・モゴテのティエラ・ラルガス(Tierra Largas;1400B.C.~1150B.C.)の時期と考えられる。この時期にサン・ホセ・モゴテは、7.8haほどの集落となり、その規模は、オアハカ盆地の他の集落の5~8倍であった。この頃、メソアメリカでは最古の部類に属する5.5m×4.5mほどの長方形を呈する6号建造物をはじめとした公共建造物が築かれるようになった。ロサリオ相(Rosario;700B.C.~500B.C.)になると人口は1300~1400人ほどになり、サン=ホセ=モゴテの首長は、翡翠の装飾品を身につけるようになり、頭蓋変形や黒曜石の短剣を用いた放血儀礼(Bloodletting)などが行われていたこともわかっている。首長は、生前は、中庭のある日干し煉瓦の家に住み、死後には、その遺体は豪華な墓に埋葬された。ロサリオ相の終末期には、神殿と思われる公共建造物の入り口の敷居部分から発見された石碑3号にみられるように、象形文字を刻んだ石碑が建てられるようになる。石碑3号に刻まれた犠牲にささげられた捕虜の名前の「一の地震」は、現在のところ確認可能なメソアメリカ最古の文字の使用例であるとともに、最古の260日暦の使用例であることで知られる。サン・ホセ・モゴテは、500B.C.頃放棄されたと考えられる。




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