ゴンバーグ・バックマン反応とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 化学反応 > 反応 > ゴンバーグ・バックマン反応の意味・解説 

ゴンバーグ・バックマン反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/20 00:38 UTC 版)

ゴンバーグ・バックマン反応(ゴンバーグ・バックマンはんのう、英語: Gomberg–Bachmann reaction) とは有機合成反応のひとつで、ジアゾニウム化合物を用いたアリール-アリールカップリング反応である[1][2][3]。反応の名前はウクライナの化学者モーゼ・ゴンバーグ英語版アメリカの化学者ワーナー・バックマン英語版 にちなむ。

ベンゼンなどの芳香族化合物 1 が塩基の存在下にジアゾニウム 2 とカップリングしてビフェニル誘導体 3 を与える。中間体はアリールラジカルとされる。多くの芳香族化合物でこの反応が試されたが、概して収率は低く、40%に及ばない。これはジアゾニウムが副反応を起こすためである。

例えば、p-ブロモビフェニルは 4-ブロモアニリンとベンゼンから合成される[4]

BrC6H4NH2 + C6H6 → BrC6H4−C6H5

脚注

  1. ^ M. Gomberg, W. E. Bachmann (1924). J. Am. Chem. Soc. 42: 2339–2343. doi:10.1021/ja01675a026. 
  2. ^ W. Pötsch. Lexikon bedeutender Chemiker (VEB Bibliographisches Institut Leipzig, 1989) (ISBN 3817110553)
  3. ^ M. B. Smith, J. March. March's Advanced Organic Chemistry, 5th eds., Wiley, 2001. ISBN 0-471-58589-0
  4. ^ 実施例: Gomberg, M.; Bachmann, W. E. "p-Bromobiphenyl" Organic Syntheses, Coll. Vol. 1, p.113 (1941). オンライン版

関連反応





ゴンバーグ・バックマン反応と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ゴンバーグ・バックマン反応」の関連用語

ゴンバーグ・バックマン反応のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ゴンバーグ・バックマン反応のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゴンバーグ・バックマン反応 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS