グレート・ウェスタン鉄道2900形蒸気機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/28 20:02 UTC 版)
グレート・ウェスタン鉄道2900形蒸気機関車 (2900 Class) はイギリスのグレート・ウェスタン鉄道(GWR)が製造した旅客用テンダー式蒸気機関車の1形式である。各車の固有名から、セイント級あるいはセントクラス (Saint Class) とも呼ばれる。
- ^ 後のNos.2900・2998・2971。
- ^ a b 世界鉄道百科図鑑 p.65
- ^ a b 固有名は順にラ・フランス(La France)・プレジデント(President)・アライアンス(Alliance)。
- ^ a b 1907年にジ・アボット(The Abbot)へ改名、1912年に他の量産車と共通のテンホイラーに改造された。
- ^ 1892年5月20日のパディントン発スウィンドン行き最終列車をもって超広軌によるGWRの旅客輸送サービスは全て終了し、超広軌のみであったエクセター以西の区間の標準軌間への改軌工事が、翌21日と22日の2日を費やして実施された。
- ^ これは機関車総監督の座から退いた彼が、1865年にGWRの会長に就任し、後任者に対する影響力を保持し続けたことに一因があった。
- ^ 世界鉄道百科図鑑 pp.70-71
- ^ たとえばNo.100→2900は竣工直後は通常の缶胴部が同一断面積で真っ直ぐな外観形状のストレートボイラーが搭載されていたが、1903年に半円錐形に改造、1910年にはGWR初のシュミット式過熱装置の搭載試験車となるなど、GWRのボイラー改良のテストベッドとして重要な役割を果たした。
- ^ 高温の蒸気は火室上のチューブから加減弁へ送られる。
- ^ クラック弁は逆流防止機構を備える特殊な構造の弁。構造上、多段階の受け皿を介して注水が行われ、その過程で段階的に予熱が行われるため、一種の給水暖め器として機能する。熱効率の観点では原理的に冷水を必要とするインジェクタによるボイラへの直接注水よりも有利である。この弁による注水機構はイギリス国鉄最後の新製蒸気機関車となった9F形など四大私鉄の国有化後に設計された制式機にも採用されるなど、アメリカ流の給水暖め器および給水ポンプを用いたボイラへの給水機構が好まれなかったイギリスにあってその代用として好んで採用された。
- ^ 世界鉄道百科図鑑 pp.71・229-230
- ^ 当初はドイツから導入されたシュミット式過熱装置が採用されたが、後にスウィンドン工場で開発されたスウィンドンNo.3型過熱装置に置き換えられた。
- ^ アメリカン形軸配置(4-4-0または2B)のブルドッグ級 (3300 Class) やバード級 (3441 Class) 、あるいはタンク機関車の5101形 (5101 Class) や5600形 (5600 Class) などに多用された。
- ^ タンク機関車のバードケージ級 (3600 Class) などに採用された
- ^ アメリカン形軸配置(4-4-0または2B)の軽量列車用テンダー式機関車である3700形(シティ級)やカウンティ級 (3800 Class) あるいは大型タンク機関車の4200形 (4200 Class) や7200形 (7200 Class) などに採用された。
- ^ Nos.100・98・171・172→Nos.2900・2998・2971・2972へ変更。
- ^ 動輪を6フィート(1,828mm)径のものに交換し、4900へ改番した。
- 1 グレート・ウェスタン鉄道2900形蒸気機関車とは
- 2 グレート・ウェスタン鉄道2900形蒸気機関車の概要
- 3 製造
- 4 保存車
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